episode36 ページ36
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「なんと」
俺がそう言うと隣にいた女性が俺の顔を見た。
何やら二人は話しており、大きめの男性が困惑している様子だった。
紺色のローブの彼が後ろを見た瞬間大きめの男性はトランクで紺色の彼を殴りその場を去った。
「痛そう」
なんて顔を顰めればまたもや隣の女性がこちらを向く。
なんだよ、そう思っていると隣の彼女は足早に階段を降りていき紺色の彼の元へ向かった。
俺も階段の手すりを使い滑りながら降りて二人を追うと紺色のローブの方にぶつかってしまった。
その瞬間二人のどちらかは分からないが姿くらましを使い、俺もそのまま巻き込まれた。
久々にやったけど、やっぱ酔いそうになる。
「あなた誰？！」
「なんです、？」
「何者なの？！」
「、ニュート・スキャマンダー」
女性が男性を角に追いやり問い詰めた。
ニュート、スキャマンダー。確定でおじいちゃんでした。
と言うよりその声、女性の方おばあちゃんじゃない、？
君は？と返すおじいちゃんにトランクの中身を追求するおばあちゃん。
「僕のニフラー」
急になにかついてますよそこと話をそらすおじいちゃんにおばあちゃんは理解できないというように口を開いた。
「一体全体どうして逃がしたりしたの？」
「わざとじゃない、あいつ手に負えないんだ。光るものに目がない、」
「わざとじゃない？！よりによってこんな時に騒ぎを起こすなんて。あなた自分のした事わかってる？！、連行します」
「えぇ？連行ってどこへ、」
「アメリカ合衆国魔法議会よ。」
「君MACUSAの人？捜査官かなにかなの？」
そういうと答えたくなさそうに自分の所属は言わなかった。おばあちゃんの所属ってどこだったっけ、
闇祓い局長の前の所属は知らないんだよなぁ。
「ノー・マジは処理したんでしょうね？」
「え、何？」
「ノー・マジよ。ノー・マジック！非魔法族！！」
「あ〜、僕らはマグルって呼んでる」
納得したように頷くおじいちゃんに俺も納得した。
ノー・マジなんて言われたってピンと来ないっての。
「消したんでしょうね？トランクを持ったノー・マジ！」
「ぃゃー、」
と言いにくそうに否定したおじいちゃんにおばあちゃんは信じられないと言った様子で嘘と、こぼした。
「というより、そこにまだノー・マジ居るっぽいけど」
そうおじいちゃんが俺の事を指さした。
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