episode31 ページ31
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通路を通ると鍵ドリが沢山いた。向こうには鍵のかかった扉。そして箒。
箒に乗って本物の鍵ドリを捕まえろということだろう。
そんなことしなくたって俺のパースが開けてくれる。
ローブのポケットからパースを出して鍵を開けてもらう。
「ありがとうパース。」
扉の先には大きなチェス盤が広がっていた。
そこにはハーマイオニーとロンがいた。急いで俺は二人の元へ駆け寄った。
「二人とも大丈夫？」
「カタカナ推奨！」
「ごめん、遅れちゃった」
「ハリーは？」
「奥の部屋へ行ったわ」
俺はせめてもと思いロンにエピスキーを唱えた。
そして俺はごめんと言ってハリーの元へ走っていった。
何故か奥の部屋は炎の壁で塞がれており俺はアグアメンティを唱え炎の壁を破る。
そしてハリーに襲いかかろうとしたクィレル先生の前に立ちはだかった。
「プロテゴ！」
防御呪文によりクィレル先生はこれ以上俺たちに近づけなかった。
「ハリー大丈夫かい？」
「カタカナ推奨！来てくれたんだね」
「ごめん遅れて」
ハリーが思わず手放してしまった石を回収しているとハリーがクィレル先生に向かっていった。
「ハリー？！」
思わず驚いた声が出たがハリーがクィレル先生の顔に触れるとハリーが触れた箇所からクィレル先生の肉体が滅んでいった。
「石は？」
「大丈夫さ、」
ハリーがそう俺に問いかけたためここにあるよと返すとハリーはヴォルデモートの魂だろうか。
物理的では無いそれらしきものに体を貫かれショックで気絶してしまった。
慈愛の心なんてないと思っていた。だけど俺はクィレル先生にエピスキーを唱え、ハナハッカのエキスを使った。
これで一命は取り留めたはずだ。
「お疲れ様」
俺はハリーにそう言っておぶって、あとからやってきたアルバス先生たちと合流した。
「おぉ、カタカナ推奨にハリー。遅れてすまなかった。クィレル先生も無事とは流石じゃな」
「いえ、大丈夫ですよ先生。ハリーが頑張ってくれた」
「賢者の石は？」
「僕のポケットに。ニフラーが持ってると思います」
そういうと俺のポケットからニフラーが顔を出した。
この出来事はみんなの耳に直ぐに届いた。
地下室から出るとハーマイオニーとロンが俺を抱きしめてくれた。
「ありがとうカタカナ推奨君だろ？僕の傷を癒してくれたの」
「なんてことないよ。遅れた僕が悪いんだ」
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