episode26 ページ26
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大広間へ向かう途中ハーマイオニーにでくわした。
「あれ、ハーマイオニーは帰るんだ」
「そうなの。カタカナ推奨は残るの？」
「うん。家に帰ってしたいことも会いたい人もいないしね。」
「そう。」
「他の二人は残るって？」
「ええそうよ」
ハーマイオニーはそういうとなにか言いたげに俯いた。
「なにか僕に聞きたいことでもあるのかな？場所を変えようか。」
俺はそう言って人気の少ない中庭に移動した。
「えっとあのねカタカナ推奨。ニコラス・フラメルって知ってる？」
「ニコラス・フラメル。あー知ってるよ錬金術師のだろ？」
俺がそう答えるとハーマイオニーは食い気味にその人のこと知ってるの？！と食いついてきた。
俺は思わず体を反りながらうんと答えた。
「ニコラス・フラメルは錬金術師で不死身の体を手にした人だったはず。」
「その話どこで？」
「どこでって、」
自分がそのあとに告ようとした言葉に軽く恐怖を感じた。
俺は今何を言おうとした？ありえない。
俺は今"本人から聞いた"と答えそうになった。
あったことの無い人のはずなのに存在しない記憶が俺を困らせる。
「、確か本で読んだよ」
「その本はどこにあるの？」
「分からない、誰かから借りた気がするけど思い出せないんだ。でもニコラスはあるものを手に入れたんだよ。確かそして不老不死になったんだ」
そういうとハーマイオニーはありがとうとても助かったわと言って去っていってしまった。
去り際によいクリスマスをと言って俺は大広間へ向かった。
本で読んだんじゃない、咄嗟にハーマイオニーに嘘をついてしまったけれど。
俺のこの記憶は一体誰の記憶だ。
大広間に向かうと魔法のチェスをやっているハリーとロンを見つけた。
「やぁ二人とも」
「カタカナ推奨！ちょうど良かった。君もやる？」
俺はロンのその言葉に甘えてルトをハリーに任せてロンとチェスを始めた。
「ロンはチェスがすごく強いんだよ」
「へー意外だ。こういう頭を使ったゲーム得意じゃないと思ってた。」
「君って見かけによらず辛辣だよね」
しばらく二人と話しながらチェスを進めた。
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