episode22 ページ22
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「隈が酷い。また夜遅くまで起きてたのか」
先生までもが俺の頬に手を滑らせ目元をさすってきた。
またもや俺は驚き身体を跳ねらせた。ドラコの時ほどではなかったがね。
またってなんだまたって。いつも眠そうにしてるのは夜遅くまで起きてるからだと思われてるのか。その通りだけど。
「、昨夜寝付けなくて、朝も早くに目が覚めちゃったんです。授業に支障が出るなんて思ってなくて」
頑張って言葉を紡ぎ出す俺を先生は優しい表情で見つめていた。
「放課後我輩の元へ来るがいい。それまで医務室で休んでおくんだな。他の科目の先生方には我輩から伝えておく」
先生の言葉に俺が驚いているとハリーが右腕をロンが左腕を掴んでそのまま医務室に連れていかれた。
「まあ！酷い隈、余程眠れなかったのですね」
「ええ、今も別に眠い訳では無いんですけど。セブルス先生が休むようにと」
ハリーとロンはちゃんと寝ろよなと言って医務室から出ていった。
後であの二人にお礼を言わなきゃなと思いながらもマダムにされるがままになってベットに入れられる。
目をつぶっても色々なことを考えてしまって中々寝付けなかった。
そんな時、アルバス先生がやってきて俺に声をかけた。
「君がここにいるのは随分珍しい。隈が酷いようじゃな。何かに没頭でもしてたのか？」
「そういう訳では、」
アルバス先生は俺のベット脇にたったと思えば今度は俺の額に触れてきた。
一日の中で何度も人に触れられれば慣れるもので流石に驚きはしなかった。
「今はゆっくり眠るがいい。寝付けるまでわしがそばに居る」
そういい、アルバス先生は俺の目を手で覆い隠した。
無理やり寝ろと言われているのに先生の手の温度が心地よくて、俺は気づいたら意識を手放していた。
＿＿＿目を覚ますといつもの寮の天井ではなくて自分の身に起きたことを思い出した。
夢も覚えていないほどぐっすり眠れたことに驚き体を起こすとハリー達の声が聞こえた。
「カタカナ推奨も馬鹿だよな！あんなになるまで寝ないなんて」
「眠れなかったって言ってたわ。きっとなにか理由があったのよ」
「どちらにしろ、スネイプとカタカナ推奨を二人きりにできないよ。スネイプが何をするか分からない」
ハリーはセブルス先生をなんだと思っているんだ？と首を傾げながら話を聞いていると俺とハリーたちの間にあったカーテンが開いた。
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