episode3 ページ3
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すると買い物を終えたラットが帰ってきた。
「おかえり。ありがとね」
「いえ。滅相もございません。蛙チョコの補充もしておきました」
「気が利くね。ありがとう」
「滅相もございません。無くなる前にたさなければラットめは屋敷しもべ失格でございます。」
そんなことないのになぁと見つめているとラットは家に着くなりダンボールに早速買ってきた教科書やら筆記用具、生活用品を詰め始めた。
まだ入学には1ヶ月もあるのに自分よりはりきっているラットを見るとそんなにも喜んでくれたのかと嬉しい気持ちになった。
「じゃあ俺は杖とか買い出しに行ってくるよ。」
俺は煙突ネットワークを使ってダイアゴン横丁まで向かった。
久しぶりに来たそこはやはり新学期の準備をしている生徒もいるのかいつもより活気で溢れていた。
俺は迷うことなく制服の採寸を行うためにマダム・マルキンの洋装店へと足を進める。
途中箒屋を通ると小さな子供たちが新型の箒に夢中になっていた。
箒なんてどれも変わらないのに。
使い方次第では普通の箒が新型並にスピードを出すだろう。たぶん
とりあえず洋装店前に着き、店の中に入る。
みんな親と来ている人が多かった。
高台の上で採寸をして貰いながら目を閉じる。
目を開けているとみんなからの視線が刺さって気まずいんだもん。
この採寸方法どうにかならないのかな。見世物じゃないんだよ。
「ね、ねえ。君もホグワーツの新入生？」
誰だよと思い声をかけられた方に目をやった。失礼ながらなんだか気の弱そうな見た目だなと思ってしまった。
「そうだよ。君も？」
「そう、僕も今年入学するんだ。」
優しい笑みを返して俺は名前をたずねた。
「僕ネビル・ロングボトム、」
「よろしくネビル。僕はカタカナ推奨・スキャマンダー。」
そういうとネビルは心底驚いた様子だった。
「えっ！スキャマンダーってあの？」
「どのスキャマンダーを指しているか分からないけど多分そう」
ネビルはそういうとすごい、と感嘆の声を漏らした。俺はおじいちゃんを褒められたような気がして嬉しくて顔がほころんだ。
するとネビルより先に採寸を始めていた俺は一足先に採寸を終えた。
「じゃあまたねネビル。次はホグワーツで」
「うん、またね」
出来上がった制服を受け取り次はオリバンダーの店へ向かった。
正直杖なんてなんでもいいのだけれどね
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