episode17 ページ17
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よしよしと頭を撫でながら彼女を慰めていると次の授業の時間が迫ってきた。
今の時間はたまたま合同だったから一緒だったけれど次の授業は合同じゃない。
もう大丈夫ありがとうと零す彼女を見送って俺は急いで教室へ向かった。
＿＿＿夕食時俺は大広間には行かず大広間の門の前で双子の先輩と集まっていた。
「いい？せーのでこの薬をばら撒くんだ」
「OK。」
双子はこれから行うことにワクワクが止まらないといった様子だった。
俺は合図を出して大広間に入った瞬間ハッピーハロウィンと大きな声で双子と叫んだ。
次の瞬間箒に乗った俺たちの薬の雨にかかった人たちは次々に頭に獣耳が生えていく。
そんな様子に思わず教師たちは目を見張る。
まぁ、ダンブルドア先生は面白そうに喜んでいたしミネルバ先生も柔らかい笑顔を見せていた。
一通り薬を撒き終わるとフレッドとジョージが俺の元に戻ってきた。
「やったね。成功だ」
「「だな！」」
双子はとても面白くてたまらないと言った様子で俺と肩を組んだ。
その後スリザリンの席についてニッケルにお前、とかなり睨まれた。
しかしニッケルにはうさぎの耳が生えており俺はつい吹き出した。
「安心しなよ明日の朝には効果が切れる」
「そもそもこんな薬どうやって手に入れたのさ」
「調合以外に無くないか？」
「そんなところで頭を使うなよな」
とニッケルは頭を抱えた。授業には支障が出ないように効き目を薄めたんだ。
次の瞬間クィレル先生が慌てた様子で大広間に入ってきた。
何事かと耳を貸す。
「トロールが地下室に侵入しましたァ！！」
先程まで活気に溢れていた大広間に一瞬で静寂を与える言葉だった。
クィレル先生はショックのあまりかその場に倒れる。
彼の言葉を理解したみんなは一斉に慌て一気に動物園状態だ。ニッケルも例外ではなかった。
「おい、落ち着け。トロールなんてちっとも怖くない」
「何言ってんだよ！トロールだぞ？！」
俺にはトロールの何が怖いのか、どうしてそんなに騒ぐのか全くもって理解出来なかった。
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