episode15＿イタズラ ページ15
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あれから数日あのスリザリン生がとんでもないことを言っていたのを聞いてしまった。
「私カタカナ推奨からファーストネームで呼ぶように言われちゃったわ！」
嬉しそうにみんなに話している彼女を見て、まああの言葉に傷ついてないなら結果的に良かったけどたいそうご立派な頭をお持ちのようだなと思った。
そんな頭のおかしい彼女とあまり積極的に関わりたいなんて思えなくて彼女を校内で見かけると出会わないように来た道を戻っていた。
「よぉ！スキャマンダーさん」
「ロンのお兄さん達？」
いつも通り彼女を見かけUターンをしようとすると赤毛の双子に話しかけられた。
どことなくウィーズリーの家の人かなとこちらも声をかけた。
「そうだよ。僕はフレッド・ウィーズリー！」
「僕はジョージ・ウィーズリー！」
「カタカナ推奨・スキャマンダーだよ。よろしくね先輩」
先輩と呼ぶと双子は目を丸くして喜んだ。
そんなに先輩と呼ばれたことがないのか可哀想に。
双子の先輩はその日からよく廊下で俺にちょっかいをかけてくることが多くなった。
＿＿＿ホグワーツに入学してから1ヶ月と少しが経ち新入生たちは新しい生活に慣れ始めていた。
同時にハロウィンが近づいていることにみんなは浮き足立っていた。
それは俺も例外でなくていつも通り双子の先輩を見かけ声をかける。
「ねえ。先輩」
「なんだ？カタカナ推奨から話しかけてくれるなんて珍しいじゃないか」
俺は双子の首に腕を回して顔を近づけた。
まるで悪いことをするようにコソコソと話始める俺に2人は明らかに表情が明るくなった。
「実は＿＿＿＿」
「へぇ。おもしろそーじゃん」
「カタカナ推奨はずっといい子ちゃんだと思ってたのにな」
「だってハロウィンの夜くらいはね？」
きっとそういうの俺の顔はすごくワクワクに満ちた顔だったと思う。
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