episode11 ページ11
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その後も他の授業でも点数を着々と積み上げ先生達からの俺の好感度はきっと限界値に近いだろう。
ホグワーツに来て1週間ほど経ったかな。昼休みに大広間に郵便が届いた。
俺の前にも。家族からだろう。
「ニッケルはなにか来た？」
「母さんと父さんから手紙だ。よくやっているかって」
「ふーん」
「お前のその手紙の量なんだよ？！」
「さあね。」
母さんたち以外にも多分女の子たちからだろうラブレターの数々が送られてきた。
こんな俺よりもっと良い奴見つけて欲しいのが切実な願いだ。
左手でルトを撫でながら右手では家族からの手紙を読み漁った。
その夜、先生からこっそり借りたカメラでニッケルと写真を撮る。
「俺と急に写真を撮りたいなんて一体どうしたんだよ？！」
「家族に送るの。」
俺がそう言うとつまんなそうにしてニッケルは布団に入った。
魔法で出来たカメラは動きが映るから好きだ。
手紙と一緒に封をしてふくろう便に届ける。
俺は先にベッドに入って俺の事を待ってくれているルトと一緒に布団で眠った。
翌週には飛行訓練が始まった。
勉強熱心な親のおかげもあってか今までの座学で言われて出来なかったこと質問されて答えられなかったことなどなかった。
飛行訓練もそうだ、みんなが苦戦を見せる中俺とハリーとドラコだけは1発で出来た。
ニッケルは初めて箒に触れるようで俺がコツを教えると3回ほどで箒は彼の手の中にあった。
箒に跨り、早速飛ぼうとするとネビルが不安定な様子で飛び上がった。
まずいと思い俺は段々とスピードがあがり操作不能になったネビルを追いかけた。
先生の制止を無視したのはこれが初めてだった。
不規則な動きに流石についていけず、俺は仕方なく杖を取りだし呪文を唱えた。
「アクシオ箒！」
そういうとネビルの箒は俺の手の中。
そのままネビルは地面に落ちていきそうだったが、すぐさま下に移動してネビルを難なくキャッチする。
ネビルは俺の腕の中で、気絶してしまった。
箒からなかなか手を離さなかったためかネビルの手首は折れていた。
俺がゆっくり地面へおりて行くと、先生はすぐさま駆け寄りよくやったと褒めてくれた。
先生はネビルを医務室に連れていくがために皆に絶対に空を飛ばないように命じた。
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