��言いにくいのですが、 ページ2
学園の寮の自室にて、机に向かう。
あの後私は保健室で手当てを受け、気分が悪いと言って早退した。
使用人の真礼は部屋には入らないでもらってる。
『書き出してみよう』
新品のノートを開き、ペンを持つ。
─
今分かっていること
・ヒプノシス魔法学園の悪役令嬢有栖川Aに転生してしまった
・転生前の記憶はある
・有栖川Aの記憶は所々ない
─
『今はゲームのどこらへんなのかな…』
私の記憶に、何か学園のイベントなどの記憶はなかった。
今ストーリーのどこらへんか、それによって私のこれからの対応が変わってくる。
私は隣の部屋にいるであろう真礼に向けて叫んだ。
『真礼〜！ごめんなさい、訊きたいことがあるの！部屋に入ってきてもらえる？』
「はい！お嬢様、何でしょう？」
真礼が扉から顔を出した。
この子は、どれだけ私が嫌なやつであろうと、ニコニコ笑顔で着いてきてくれた。嫌じゃないのかと尋ねたくなるが、我慢。
言葉遣いに気をつけて話す。
『私、さっき階段から落ちたときに、記憶を所々なくしたみたいなの』
「えっ、ええ！？お嬢様、大丈夫ですか！？」
『ええ…。それでね、最近何があったか教えてくれたら、記憶を取り戻す手がかりになるのかもと思ったの』
「成る程！でしたら、最近あったことをお嬢様にお話いたします！」
『ありがとう、真礼。そうね、ベッドに座ると良いわ』
「よろしいのですか？では、失礼します」
『できれば、学園に入学したところからお願い』
ベッドの端にちょこんと座った彼女は、ゆっくりと話し出した。
「お嬢様は、この学園でも絶対的地位を築いておられます！相変わらず乙統女様…奥様とは仲はよろしくありませんけれど…」
『ああ、お母様ね…』
「言いにくいのですが、帝統お坊っちゃまとも、あまり仲はよろしくありません…」
『ああ、弟ね…』
「言いにくいのですが、一郎様ともあまり仲はよろしくありません…」
『ああ、婚約者ね…』
私の母、東方天乙統女と父は政略結婚。父が婿に入ったという珍しい形だ。母子間に特に愛があるわけではなく、私も、弟である帝統も、母として見ていない。
そこで、学園に入学する際に弟が提案したのが、「苗字を父の旧姓である有栖川にする」ということ。
母は無表情でそれを承諾、私と帝統は有栖川という苗字で入学したのだ。
��ハイ出てきた攻略対象とヒロイン〜！→←�‐�況を整理しよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる - あっ好き…(語彙力限界) (2020年6月3日 22時) (
レス) id: 507b087c8c (このIDを非表示/違反報告)
ルシ(プロフ) - 初コメ失礼します！面白いですねいつも読ませていただいています！�．襦璽抜�望です更新頑張ってください (2020年5月27日 22時) (レス) id: 9fea431647 (このIDを非表示/違反報告)
Tomoka(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白いです！！�．襦璽抜�望です!!更新頑張って下さい！ (2020年5月25日 18時) (レス) id: 902956a03c (このIDを非表示/違反報告)
妖狼(プロフ) - コメント失礼します。カタリナのやつは小説から今漫画も集めてますw�．襦璽抜�望です！更新楽しみにしています (2020年5月20日 19時) (レス) id: 0267bb7316 (このIDを非表示/違反報告)
silk(プロフ) - 初めまして！こんにちは( ^ω^)悪役令嬢系の小説が大好物なのでタイトルを見た瞬間ソク読みでしたwお話もとっても面白くて最高でした！�．襦璽抜�望です！更新楽しみにしてます(*´ｰ`*) (2020年5月19日 9時) (レス) id: c2ca4f8f94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIDARE. | 作成日時：2020年5月13日 19時
