前世は魔法使いだったんですが【HP×DC】

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僕は日本に戻ってきてからも、日本語は話していない。

学校には幼い頃から海外にいたため、聞き取ったり読み書きは出来るが話すことが出来ないと両親が説明してくれた。

昨今の日本の小学校ではグローバル化へ向けて外国語の授業も行ってるらしく、英語を主として話す僕を帝丹小学校は快く受け入れてくれた。

担任は英語が話せる女性教諭で、副担任にはALTもこなす外国人男性教諭がいた。

至れり尽くせりなこの状況を僕は喜んで受け入れた。
日本万歳だ。思いやりの心って言うのは素晴らしいね。

転入して最初の頃は英語しか話さない僕に少し距離を取っていたクラスメイトたちも、僕に日本語が通じると分かると周りに集まってくるようになった。

外国語の授業を終えるとその日覚えた言葉を僕に投げかけてくるので僕は嬉しくなってそれに返した。

いつしかクラスだけではなく学年全体で外国語ブームが訪れていた。

6年生である今も僕は日本語を話さない。
にも関わらず僕は学級委員長にまで選ばれてしまった。

6年生に上がった時にクラスの大半が持ち上がりで、担任と副担任も持ち上がりだったことが要因だったと思う。
(学校側からの配慮かもしれないが)


そういうわけで帝丹小学校の6年生は英語力
が高い傾向にある。






ところで、話は変わるけれど最近1年生が騒がしい。
元気がいいのは良いことだが、6年生の教室にまである噂が流れてきた。



少年探偵団が凄いらしい、と。

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