前世は魔法使いだったんですが【HP×DC】

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色々と見て回ってるあいだ、吉田さんを筆頭に動物の英名をひたすら聞かれた。

コウモリの所で円谷くんが英名を言い出してからこの子達は英語ブームらしい。

流石にわからないのもあったけど、説明のところに英語表記もあったからそれを読んで凌いだ。

あと1時間ほどでまたホールに集合だから、その前にお土産屋さんに行こうってことになった。

山田くんと神林くんを先頭に1年生が嬉しそうに歩いていく。

笠原くんと僕は1年生をサンドする形で後ろから着いて行く。

出口で山田くんたちが立ち止まった。

｢どうした？｣

と笠原くん。

｢それがさ〜｣

と困り声をあげる山田くん。

何があったんだろう。
僕はずい、と前に出て外を見た。

｢oh...It’s raining cats and dogs…｣

外は見事などしゃ降りだ。

｢…え？｣

と江戸川くん。
すごい勢いで僕を凝視してる。

あれ、僕何かおかしなこと言ったかな？

｢What's up？｣

｢な、なんでもないよ｣

江戸川くんが何か言いたげだったけど、なんでもないらしい。

そうそう、この江戸川くんは天才だからGeniusboyと呼ぶことにしよう。
Genius[ｼﾞｰﾆｱｽ]は天才ってこと。

彼は1年生なのに本当にGeniusだね。



それにしても、この雨どうしようか。
僕達は傘を持ってないし、この子達もこのどしゃ降りじゃカッパを着てたって防げないな。


｢先生に電話するよ。たぶん、どの班もこんなだろうから｣

あ、そうか。
連絡係の笠原くん！
ナイスだ。



その後先生が迎えに来てくれて、なんとか無事帰ることが出来た。


Geniusboyにはなんだかずっと見られていたみたいだし、灰原さんと何か内緒話をしているようだったけど、楽しくなかったのだろうか？
結局お土産屋さんに寄れなくて残念だったのか？


まぁ、風邪をひく心配はなさそうで良かった。

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