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紫side
紫「っ！」
繋いでた手をより強く握って
はよ行こうと走り出した
けど
間に合わんかった
望も車に気付いたみたいやったけど
遅れてもうて
俺を抱きしめるように守りながら
車と衝突した
車は止まりもせんかった
二人で道路に倒れ込む
紫「望っ、望っ、望！」
俺は望のおかげでどこもケガしてないけど
望は意識がなくて
急いで救急車を呼んだ
救「付き添いの方ですか？」
紫「はい」
俺も救急車に乗って、病院まで行った
望は入院することになって
望の両親は仕事で海外にいるから
俺が担当の先生に話を聞くことになった
不幸中の幸い、全身打撲で済んだ
良かった。ホッとしたのも束の間
医「ただ、一部の記憶が、飛んでいるかもしれません。一時的なものですが…」
やって
事情を知った淳太たちもすぐ来てくれて
黄「濱ちゃん、ちょっと休み？」
紫「やや…望のこと見てる…」
って断ったんやけど
黄「疲れてる濱ちゃん見たら、のんちゃん心配するやろ？」
って言うから
望の看病はみんなで順番にすることになった
そして二日後、流星が担当の日
俺らのグループラインに流星からのライン
流星
『望、意識戻った』
って
俺らは急いで望の病室に向かった
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作者名：神山たかひろ | 作成日時：2020年3月1日 12時
