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「＿＿来たな、大天臨。発生地は……近いから行けるな。
オイ、今からバイクかっ飛ばすから落とされねぇようにしがみついてろよ」
「自己犠牲はやめろ？……ハッ！やめねぇよ。理屈があんだよ、単に感情任せで突っ走ってるわけじゃねぇ。
……いいか、俺達
まぁこっちもこっちで記憶のバックアップは無ェが……だとしてもどっちが命を張るべきかなんて比べるまでもないだろ？」
「お前を守ると言った手前でこんな事を言うのも忍びねぇがあまり俺を過信するな。神の名を有する俺たちは有能であるが万能じゃねぇ。限界はある。前例もある。
もし仮に俺が核を壊されて戦闘不能になった時、ペチカの館に戻るまでお前一人でどうにかしないといけない。戦力をひとつ削られることでその分、全滅の可能性も高くなる。
……そういう最悪の未来を常に想定して動け。できる限りそんな状況にはさせねぇが備えあれば憂いなしと言うだろ。」
「AIとはいえゼウスに歯向かうってとんだ神の冒涜だぜ。
死後は全員地獄行きにならねぇといいけどな、まァ仮にも俺が言う事じゃねーか」
「ウイルスの件でゼウスが暴走したのは喜ばしくねぇが、ヘラとアフロディーテが静かになったのは願ったり叶ったりだったな」
「なんでお前喫煙所にいんだよ……ちょっと離れてろ、今消す。
……あのなぁ、お前が気にしなくても俺が気にすんだよ。煙草なんてただ死期を早めるだけのものにすぎねぇんだから。ただでさえこの状況下なのに、こんなものでお前らに早死にされるなんて俺からしたらまっぴらごめんだ。……つーわけだから分かったらもうここには近寄るなよ。」
「こんな夜分遅くになんだよ、お前らみたいなガキンチョはもう寝る時間だろ。……武器の修理？……嗚呼、これならすぐ直せる。
今からやるから預かっておいていいか？念の為、武器が無いのも心許ねぇと思うから代わりに俺が作った武器やるよ。
……ったく、次から来んなら昼間に来いよ」
「分霊だから観測者を死なせないわけじゃない、俺がお前を死なせたくないんだ
それだけじゃ俺が最前線で戦う理由にはならねぇか」
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作者名：甘夏蜜柑 | 作成日時：2023年12月12日 11時
