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「・・・ふぅん、じゃあ男とは喋ってないんだ」
「うん、授業中の話し合い以外はね」
本当は谷と話しちゃったけど、でも・・・・・・。
まぁ谷だし、バレてないならいいかな・・・?
「そう、ならいいけど」
律兄はそう言ってスッと右手を伸ばした。
・・・ん?これは・・・・・・・・・?
「早く」
そう急かされ、私は律兄の行動をやっと理解して頭を前に出す。すると律兄は私の頭を優しく撫でた。
「いーこいーこ、A」
低音ボイスが心地よく耳に入ってくる。
こんなに機嫌のいい日はなかなかない、これなら今日は
「あの、律兄・・・・・・」
「何?嗚呼、早く制服着替えて来なよ」
「うん・・・」
律兄の冷たい手が頭から離れ、少し名残惜しい気もするが私は早足で2階へと駆けた。
律兄は機嫌がいい時、私が約束を守った時はこうやってふわふわとした手つきで私の頭を撫でてくれる。
反抗ばっかりしていた頃はよく鬱陶しく思ったものだ。けど慣れてしまったら逆に心地よくも感じてくる。これが律兄の怖いところなのだ。
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冷夏in犬小屋 - 大丈夫ですか? (2021年9月9日 20時) (レス) id: 5690cfda4d (このIDを非表示/違反報告)
名無し - か (2021年8月16日 13時) (レス) id: 1a30a97ceb (このIDを非表示/違反報告)
ひぐさん(プロフ) - たなまるさん» 近々させて頂くと思います・・・。待たせてしまって申し訳ないです!!!! (2021年6月29日 0時) (レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
たなまる - 作者更新ガンバ (2021年6月26日 1時) (レス) id: 4b9cc50a1f (このIDを非表示/違反報告)
晴 - 察するのだけは一人前なんでハァト←キッショ (2021年1月21日 19時) (レス) id: 47b2bcc73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぐさん | 作成日時:2020年5月24日 20時