一話 ページ1
「はぁ…私あまり人と関わりたくないんだよね…。」
ポロリと本音が出た午後一時。
「たっく…だったら関わんなきゃいいだろ。それに、たかが脚本だろ?」
この口の悪くて、少し長い青髪の男は私の幼馴染みで不良の不知火 駆。
「不知火にとっては、たかが脚本レベルでも私にとっちゃたかがレベルじゃないのよ。」
四時間目の歴史が終わり疲れきっている二人は屋上のフェンスに寄りかかりそう、言い合っている。
そんな時、ふと不知火が
「あ、そういえばよぉA。」
とAに話しかけた。
「なに?」
と、不知火の顔を覗き込むように首をかしげるAは不知火の目線の先の人に目をやった。
月詠 凛斗だ。
「あいつってさ、たしかお前の部活………なんだっけ忘れちったな。」
「演劇部だよ。」
呆れ顔で言うAに対して笑いながら指をさし
「そーだそーだ!たっくこの俺が忘れるってことは、影うっすいな演劇部!」
とバカにしてくるという究極にウザイ不良だ。
カチンときたAは一発不知火にデコピンをして、おでこを手で覆って苦しむ不知火を見て満足し、
「で、月詠くんがどうしたの?」
と何事もなかったかのように問いかけた。
「だー!!いってぇ…清ました顔してなんて幼馴染みだよ…」
倒れた体をゆっくり起こしてジトッとした顔で
「その、月詠ってやつさお前のなんなの?」
「なんなのって…ただの後は…」
そう言いかけたとき、
昼休みが終わるチャイムと共にキィと屋上のドアが開いた。
「あーいたー!!Aせーんぱい!」
ドアの隙間から見えたのは綺麗な黒髪だった。
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かのん(プロフ) - チョコ桜だいふくさん» 私も、チョコ桜だいふくさんの小説に癒されてるのでこちらこそありがとうございます。 (2016年3月23日 21時) (レス) id: 8455122971 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ桜だいふく(プロフ) - かのんさん» わ!本当ですか!嬉しいぃ!!!結賀会長に一票入りました!かのんさんいつもありがとうございます(*´∀`) (2016年3月22日 22時) (レス) id: 1232003817 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 結賀会長のキャラが好きです\(//∇//)\ (2016年3月22日 22時) (レス) id: 8455122971 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ桜だいふく(プロフ) - 花陽♪【momo】さん» 面白いと言ってもらえて本当に嬉しいです!『あの日の思い…』ですね!見てきます! (2016年3月22日 22時) (レス) id: 1232003817 (このIDを非表示/違反報告)
花陽♪【momo】 - とても面白かったです!私も『あの日の思い・・・・』っていう小説書いてるのでよかったら読んでみてください! (2016年3月22日 18時) (レス) id: e7aad1fc17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコ桜だいふく | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時:2016年3月10日 16時