排球の館

Mystery House 4 ページ4

館の中に入ると赤葦さんは





「少し此処で待っていてください。」





と言いどこかへ行ってしまった。





私 Mystery House に来てしまったんだ。








私の友達が言うには Mystery House の中には危険な猛獣が沢山住んでいる。 とか、 館の中には女子が1人も居らず、ここへ来た女子は必ず逃げていくのだとか。






とりあえずとんでもない館らしい。






その館はについては 謎が多すぎるため つけられたあだ名が Mystery House というわけだ。





それにしてもさっき赤葦さん、なんて言ってたっけ？







排球の館？





どういう意味なんだろう。






なんて考えていたら赤葦さんが戻ってきた。







赤葦「すみません、お名前伺ってもよろしいですか？」





「そう言えばまだでしたね。東堂Aです。」






赤葦「Aさん。ここでは前の家の分まで存分に楽しんでください。」







と言われた。







存分に楽しむって言われても……。






あぁ、なんで私は捨てられても親のことを考えているのだろうか。







家事をやってきたのはすべて私だ。







私がいなくなったことで誰が食事を作るのだろうか。







誰が洗濯をするのだろうか。







あんな家 出てきて正解だったはずなのにどうして家のことが忘れられないの…？







「…努力…してみますね。」






私は小さな声で呟いた。

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