57: 破綻 ページ8
ーーー 相澤サイド ーーー
A「流石に…連続で…ブチ…しょーよ」
ブチ…？
なんだ、それ
…いや、今はそんなくだらないことを考えるより只ひたすら寝たい
そう思い、チビ助の声が微かに聞こえる中、俺は意識を手放した
…筈だったが、気付くと俺は何故か1人暗闇の中で立っていた
相澤「…！誰かの個性か…？いや、あれほど疲労していたんだ。ならば、これは俺の夢、か。…夢を見るなど俺にしては合理的じゃないな」
1人呟くが、
答えるものもいる筈がなく、俺の声は虚無の空間へ虚しく響くだけだった
すると、突然に目の前に映画のスクリーンが降りてくる
相澤「は…？」
ビー…
ジジッ、ジジッ、ジジジジ
ブザーが大きく響いた後、荒れた画面は次第に明確になっていく
そして、突如景色は反転した
相澤「な、」
？「うおっ」
映画館、まさにこれは映画館で上映場である
そして、何故か隣にはヤツが立っていた
相澤「マイク…？夢にしてはよく、出来ているな」
マイク「消太…？あ"ん？夢にしてはリアルだな」
相澤・マイク「「は？」」
お互いに珍妙な声をあげ、瞬き数回
数秒後にお互いに首を傾げた
マイク「…これ、俺の夢だよな？」
相澤「これは俺の夢だろう？」
また声が被り、困惑と沈黙が訪れた
…俺の夢にしては、反応が妙にリアルな、
そう考え、眉を潜めた瞬間、再びブザーの音が空間に響き、スクリーンに映像が流れ始めた
そして、見覚えのある顔が映る
相澤「…A？」
だが、俺が知っているあの子とは、全然違うもので、福沢Aと瓜二つの少女は何処か、何かが破綻していた
？？『��Aちゃん��』
A『うん。��リンタロー��が言うのなら』
画面越しの男と少女の関係は、歪で、血生臭く、目を背けたくなるようで、だが、冷めているようで何処か温かいモノだった
��温かい��
そう感じてしまったのは、男の命令１つで、数多くの人間を屍にしてしまう死神のような少女の表情がどこか嬉しそうであったからであろうか
破綻している少女の顔は、血みどろの画面の奥でも男の側にいる時のみ笑っていた
少女を行動を共にする男も、歪ながら少女を大切にしていたように感じる
妙に
その瞬間、画面はまた反転し、スクリーン上に写された少女は1人の女性になっていた
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ごまだれ - 一気読みしたけどめちゃめちゃ面白かった！この小説ほんと好きです！ (8月20日 15時) (
レス) @page33 id: d280296ddc (このIDを非表示/違反報告)
ゆち - 更新しないんですか？面白いので続きみたいです (2021年9月18日 23時) (レス) id: 965039a2b8 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ - 続きが気になります…！！！ (2020年11月20日 13時) (レス) id: 773f6d4603 (このIDを非表示/違反報告)
暁月 - わあああああ！！！！更新ありがとうございます…！！じっくり読ませていただきますね…！ (2020年4月28日 21時) (レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
ピリオド - あっ、好き……です。更新大変だと思いますがお身体に気をつけて下さいね！ (2020年1月12日 8時) (レス) id: 704c3ea7dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2018年6月8日 5時
