ハルカ【mackenyu】

8day ページ8

涼しい顔を続けたまま、どう？というように首をかしげて返事を待ってる。



その姿が子犬を連想させて…少しキュンとした。



「いやでもいきなり…」



もちろん通訳はありがたいが、そうするとあたしはま、まっけんゆう？に頼りきり自分の力がつかないようになる。



それはここに来た以上避けたかった。
迷惑も大幅にかかる。



『だって、日本語できるの僕だけだよ？ちょっと怪しいかもだけど笑』



そう笑うあなたの顔のが妖しいです。



「勉強するので…」


『それまでは？どうするの？』



何だってこんなグイグイ精神。
今日知り合った人に頼めないでしょ、って日本人の考えが付ききってない彼に言っても無駄なんだろな。



「何とかしますよ。大丈夫です」


『言葉分かんないとさ。一人だなって思わない？』


「……はい？」


『…一人は寂しくない？』



いや、現にこうやって一人になりにきてるので寂しくはないんですよね…
逆に一人の時間が何よりも大切なタイプなので。



『一人寂しいよ。僕なら耐えられない』



余計に子犬のような顔するもんだから、流れに負け首を振ってしまった。



一人は大丈夫だけど…



独りは嫌かな。



なんちゃって、詩人か私ゃ。

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