第271話 昔… ページ46
___________________
『やーいやーい!!クズ虫やろう!!』
『気持ち悪い!!こっちくんな!!』
『まだあの子学校きてるよ〜?さっさと帰って欲しいわ〜!』
『ゴミ虫!!もう俺らの前に出てくんな!!』
___________________
『いい君。この長い鬱陶しい髪が嫌だったのよ!!』
『や、やめてッ…!』
『ふふっ…。』
ジョキ…!ジョキ…!
『いやーーー!!!』
『『『アハハハハハ!!!』』』
___________________
小さい頃からいじめにあっていた私は、いつもいつもどこかに痣を作って帰っていた。でも、家に帰っても、その痣はもっと増えるばかりだった。
___________________
『A〜…。酒〜…!』
『…。』
『おい〜…聞いてんのかッ!!』
『…。』
『ッ…!てめッ!』
『ッ…!』
家に帰っても、待っているのはお父さんの虐待で…。私は…誰に助けを求めたらいいか、わからなかった。
___________________
『こら!!あんた達!!なにしてんの!!』
『げっ!行こうぜ!』
『おう!』
『…。』
『A!平気!?』
『うん。ありがとう。みゆき姉。』
『またイジメか?いつでも俺達に相談しろよ?』
『うん。そうする。ごめんね。心配かけて…千春兄…。』
いつも、助けてくれるのはこのふたり…。でも、ずっとこんなふうに二人に頼っていられなくて…私はひとりで抱えてしまった。
___________________
翔太「…A?」
貴「…ごめん…昔のこと思い出してた。」
翔太「大丈夫?熱とか…。」
貴「うん。ごめんね…迷惑かけて。」
翔太「ッ…!もう、いいよ…。」
貴「…。」
翔太「すごく、怖かったんだ…。このままAが見つからなかったらなんて、変な事も考えて…。」
貴「…私は、怖かった…。翔太が、事故にあって、記憶がないかもって言われた時…すごく怖かった…。違う人になってるのかなって思って…。でも、記憶を失っても、翔太は翔太だった。何も変わらない…。私が知ってる翔太だった。」
翔太「…そっか…。もう、どこにもいかないって。約束してくれる?」
貴「…うん。」
翔太「ほんとは、僕の部屋に君を閉じ込めて、2度とその部屋から出したくないくらい君のこと好きなんだからね。ほんとにそんなことしたらみんなに迷惑かけるからしないけど…。常に俺が持ってる首輪で、逃げないように繋いでいたいんだよ?」
貴「…しょう…た?」
翔太「…。ごめん、何でもない…。」
第272話 どうして僕のことを見てくれないの…?→←第270話 私は…。
99人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ら3ら2か(プロフ) - ああああああ!!!!やばいやばいやばいですよ!?もうだめだ、想像したらニヤニヤが収まらぬ。私には足りない何かがッッくッ!!!pink最高です師匠ッ!!! (2016年6月2日 20時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
shiina(プロフ) - お久し振りです! 更新楽しみに毎日を過ごしてます。 この所のしょーたん 病んできてませんか? 病みしょーたんも 魅力的です!現実のしょーたんもこんな感じになったりするのかな?とか考えて見たりしながら読むと余計にドキドキして面白さ倍増!次回の更新楽しみです (2016年6月1日 8時) (レス) id: 43b024c937 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - しーちゃん、しょーたんがしょーた様になってるよ!?病んでない!!?笑 (2016年5月31日 7時) (レス) id: 5e44e06783 (このIDを非表示/違反報告)
まなんぬ(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみに待ってます! (2016年5月25日 18時) (レス) id: b13ec22bbe (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - 師匠!!お風呂ひゃっはー!!!!!次は甘ぁーい展開期待しております( ˙-˙ )更新がんばってくださいね!!!!私は一気に5個更新疲れました( ˙-˙ )私も頑張ります。 (2016年5月23日 22時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年4月5日 21時