男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、また、一から……やり直します…。

第249話 私の思いをこの1曲に！ ページ22

そして、とうとう最後の曲になってしまった。

貴｢皆、今日はありがとう。こんな素敵な場所に私情は持ち込みたくなかったんだけど…どうしても…私の好きな人にこの思いを届けたくて…。今から歌う曲は…今日、この場で初めて歌う曲です。私の思いを…大切な人…翔太に知って欲しかったから…。今日のために作りました。｣

そして、最後の曲のイントロが流れる…

貴｢聞いてください…｢愛しい君に…この愛を…｣｣

私の思い…聞いて欲しい…！

貴｢♪〜

蒼き空、涼しい草原
君との、始まりの場所…

この空を、ひとり見上げる
悲しげな君の瞳へ…
｢必要ない｣｣そんな事を
思う君のココロへ…
辛いこと、悲しいことを全てを
抱える君へ
この歌を送りましょう

※｢愛してる｣｢愛してない｣
｢守りたい｣｢守れない｣
｢生きたい｣｢生きたくない｣
もういいよ…。言葉にしないで…！
君の心に私がいなくても…私は愛してるの…！
もう、何も抱えないで…。

貴方に初めてであった日のことを
今でもしっかりと覚えているんだよ
嬉しい事、楽しかったこと全てを
分かちあったね…。
｢愛してる｣いつまでも…

※｢愛したい｣｢愛したい｣
｢守れない｣｢守りたい｣
｢生きたい｣｢生きたい｣
大丈夫、1人じゃない。
守りたい…！この気持ちを、この大きな愛を…！
あなたを愛してもいいですか…？


世界はあまりにも残酷で…
神様はあまりにもイジワルで…
いつまでも悲しみに浸ってる私も、
本当に、最悪だ…。
どうしてあなたがこんなことになるの…？
どうして、私じゃないの…？

※｢悲しいよ｣｢大丈夫｣
｢辛いよ｣｢痛いよ｣
｢助けて｣｢戻ってきて｣
もう、これで何度目だ…。
わかってる…！わかってる…！
今のこの愛は、偽でできたただの思いなんだ！
わかってるだけど翔太の事を愛してはいけませんか…？


今までの想い出を、封じ込めて…。｣

私が歌い終わると、会場がシーンと静まり返った。中には、泣いていることもいたが…皆は驚いていたようだ…。

最後の歌詞…｢わかってるだけど貴方のことを愛してはいけませんか…？｣

を、貴方の部分を翔太にした。

私の思いを詰め込んだ曲、やっぱり、翔太に一番に届いて欲しかったから。

貴｢ありがとう聞いてくれて…。翔太が、事故にあって、記憶をなくしてから…私は、悲しみで、前を向くことが出来なかった。でも、周りも、翔太も、頑張っていたから私だけ悲しんで居ても仕方ないなって思ったの。｣

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