第240話 やめてッ…!もういじめないでよぉッ…! ページ13
全員、口々にそう言った。
当たり前だ…。あいつ以外に美風藍ができるかっ!それに、あいつには、いつでも笑顔でいてもらいたいから、俺らがあいつの帰る場所にならないと!
監督「ッ…!好きにしろ!」
監督はそう俺らに吐くと奥の部屋に戻っていった。
達央「…俺、翔太を見てきます。」
森久保「あぁ、頼んだ。」
俺はブースをで、翔太を探した。
しばらく歩いていると、奥の方で静かにすすり泣く声が聞こえた。
そこに行くと、案の定苦しそうに椅子に座りながら泣いている翔太の姿があった。
達央「翔太…。」
俺の名前を呼ぶ声に反応して静かに顔を上げた。
蒼井「す、ずきさん…。」
達央「大丈夫か…?」
俺が翔太の頭に手をやろうとすると、何故か翔太はビクッとして頭を抱えた。
蒼井「やめて…くださいッ…!」
達央「…え?」
蒼井「何でもするからッ…!ちゃんということ聞くからッ…!叩かないでッ…!」
達央「しょ…うた…?」
俺がまた名前を呼ぶとビクッとして、今度は離れて膝を抱えて顔を伏せた。
達央「翔太…どうしたんだ?」
蒼井「やめてッ…!やめてよぉ…!いじめないでよぉ…!もうやだよッ…!誰か助けてッ…!」
達央「え?…え?」
俺がオロオロしていると、後ろから複数のこっちに向かって歩いてくる足音が聞こえた。
宮野「あ、たつみっけ!」
達央「あ、真守か…。みんなで来たのか?」
宮野「うん。いつまでたっても帰ってこないから気になって…。…蒼井君は…?」
達央「…さっきからこんな状態なんだ。俺が翔太に近づくと怯えてああやって膝を抱えて顔を伏せてるんだ…。」
下野「…蒼井君?」
蒼井「ヒッ…!」
下野「どうしたの…?」
蒼井「やだッ…!来ないで…!助けてッ…!」
下野「…え?」
達央「…とにかく、賢章を呼ぶか…。」
寺島「うん。記憶があるならそっちの方がいいかも。」
その言葉を受け、俺は賢章を呼んだ。
すると、賢章は急いで来てくれた。
賢章「それでッ…!ハァ…ハァ…!しょ…たん…はッ…?」
どうやら走ってきたのか、こいつは息を切らしていた。
達央「あぁ、あそこだ。」
翔太がずっと怯えてるところを指さした。
賢章「…しょーたん。」
賢章がゆっくりと翔太のところに歩き出した。
賢章「しょーたん!」
蒼井「…。」
その声に、また翔太は顔を上げる。
蒼井「けん…しょうくん…。」
賢章「大丈夫…?皆、心配してたよ?」
蒼井「心配…?誰を?」
賢章「しょーたんを!」
第241話 全員見方…。→←第239話 美風藍は、翔太だけだ!
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ら3ら2か(プロフ) - ああああああ!!!!やばいやばいやばいですよ!?もうだめだ、想像したらニヤニヤが収まらぬ。私には足りない何かがッッくッ!!!pink最高です師匠ッ!!! (2016年6月2日 20時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
shiina(プロフ) - お久し振りです! 更新楽しみに毎日を過ごしてます。 この所のしょーたん 病んできてませんか? 病みしょーたんも 魅力的です!現実のしょーたんもこんな感じになったりするのかな?とか考えて見たりしながら読むと余計にドキドキして面白さ倍増!次回の更新楽しみです (2016年6月1日 8時) (レス) id: 43b024c937 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄(プロフ) - しーちゃん、しょーたんがしょーた様になってるよ!?病んでない!!?笑 (2016年5月31日 7時) (レス) id: 5e44e06783 (このIDを非表示/違反報告)
まなんぬ(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみに待ってます! (2016年5月25日 18時) (レス) id: b13ec22bbe (このIDを非表示/違反報告)
ら3ら2か(プロフ) - 師匠!!お風呂ひゃっはー!!!!!次は甘ぁーい展開期待しております( ˙-˙ )更新がんばってくださいね!!!!私は一気に5個更新疲れました( ˙-˙ )私も頑張ります。 (2016年5月23日 22時) (レス) id: a012e87bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年4月5日 21時