男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入り、また、一から……やり直します…。

第239話 美風藍は、翔太だけだ！ ページ12

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監督｢…蒼井君、どうしたの？｣

宮野｢…。｣

下野｢…。｣

鈴村｢…。｣

諏訪部｢…。｣

鳥海｢…。｣

谷山｢…。｣

寺島｢…。｣

森久保｢…。｣

前野｢…。｣

みゆき｢…。｣

達央｢…事故に、あったんだ。｣

宮野｢！？達！｣

監督｢事故？蒼井君が？｣

達央｢ｯ…！あぁ…。翔太は、事故にあって今までの記憶が全部ぶっ飛んだんだよ。｣

下野｢ちょっ！？言っていいの！？｣

達央｢しょうがねぇだろｯ！！！言わねーとあいつも仕事しずれーし！さっきみたいに感情が不安定になる！｣

寺島｢それは…そうだけと…。｣

監督｢つまり、蒼井君は今記憶がなくて、何もわからない状態でアフレコしてるってこと？｣

達央｢そうだよ。あいつは、美風藍がどんなキャラか、今まで、どんな風にほかの人と付き合ってきたか…何もわかってねーんだよ。｣

監督｢…参ったな…。それじゃあこのアニメに支障が出る。今更美風藍のキャストをかれる時間もないし…。放送をもう少し伸ばすか。そしたら美風藍のキャストを変えられる。｣

達央｢…はぁ？｣

監督｢当たり前。今の蒼井翔太は記憶がない。＝美風藍はできない。と言うか…声優も無理だね。もう帰っていいよ〜。蒼井君があれじゃあ皆もしにくいだろうし。｣

なんだよそれ…。翔太の心配を一切しないで…アニメの方しか心配しねーのかよ。アニメが、最優先なのかよ。人じゃなくて…大事な美風藍のキャストだぞ？それを、こんなにも早く変える？…ふざけんなよ…！美風藍のキャストは、翔太だけだ！！

達央｢ｯ…！｣

みゆき｢達！？｣

俺は監督を一発殴った。

監督｢ｯ…！達央！お前もこのアニメ降ろされたいわけ！？｣

達央｢あぁ！いいさ！美風藍の声をやる翔太が消えるなら、俺も一緒に消えてやる！新しく黒崎蘭丸のキャストを探すんだな！｣

監督｢ｯ…！｣

宮野｢監督、俺もです。蒼井君を美風藍のキャストから降ろすなら、俺も一ノ瀬トキヤをやめます。｣

寺島｢…俺も。｣

下野｢俺もだ！｣

谷山｢もちろん俺も。｣

諏訪部｢みんなと同意見。｣

鈴村｢同じく。｣

鳥海｢俺も俺も〜！｣

森久保｢監督、あんた頭狂ってるんじゃないか？アニメばかり心配して、翔太の心配はなしかよ。達があんなに頑張って事情話したのに。俺も、こんな監督の元、収録するのは嫌だね。｣

前野｢もちろんですよ！俺も嫌です！｣

みゆき｢蒼井君以外に、美風藍をできる人なんてこの世にいないと思うよ。｣

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