第221話 嫌いだ…。 ページ41
それから数日が立ち、みんなで翔太のところに行くこととなった。
貴「…。」
みゆき「…自分が婚約者だってこと言った?」
貴「ううん。落ち着いたらいうつもり…。だって、急に婚約者だなんて言われたら混乱するでしょ?」
みゆき「…まぁ、そうだね。」
佐藤「…それは、正しい判断だと思うよ?」
貴「はい…。」
みんなにそのことを言って、彼女ということは翔太には伏せておくことにし、翔太のところへと向かった。
貴「翔太兄!」
蒼井「…あ、Aさん!」
貴「こんにちは!今日は翔太兄に会いたいっていう人を連れてきたよ!」
蒼井「会いたい人…?」
貴「うん!皆さん、入ってください!」
その声を合図にみんなが入ってきた。
蒼井「えっと…。」
佐藤「こんにちは…。」
蒼井「こんにちは…?」
誰?と聞くように私のほうを見た。
貴「私たちの事務所の社長さん。」
蒼井「え…。この人が…?ていうか、僕、何の仕事をしていたの…?」
貴「…声優アーティスト…。」
蒼井「…。声優…?僕が…?…嘘だ…。」
貴「どうして…?」
蒼井「僕はこの声が嫌いだ…。その声を使って仕事をしてるなんてありえない…。」
貴「!?…覚えてるの…?」
蒼井「…わからない…でも、昔、この声でいじめられていたことだけは覚えてるんだ。名前も憶えてない…でも、みんな気持ち悪いって…いじめてくるんだ…。みんなが嫌いだったこの声は、僕も嫌いだ…。」
貴「今、あなたはその声を使っていろんな人に希望や、勇気、それ以外にも、いろいろなものをあげているんだよ…?」
蒼井「…いろんなもの…」
貴「…。」
蒼井「嘘だッ…!…嘘だッ…!嘘だッ…!そんなの、嘘だ…。僕にそんなのできるわけない。声を使う仕事なんて…。」
翔太…。そうか…いじめを受けていた時の記憶が強すぎて…そこの部分だけ覚えてるんだ。
佐藤「…。みんな、一回出てくれるかな。」
全員「…はい。」
私たちはそのこ一言で部屋を出た。
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一松大好き - しょうたんが記憶を無くして「誰?」と言うところが泣きそうになりました。 (2016年8月17日 6時) (レス) id: 947c26b20a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - すごく、泣けます(。´Д⊂) 楽しみに待ってます! (2016年4月5日 18時) (レス) id: e291531201 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - 続きがものすごくきになります!しょうたんが早く記憶お取り戻して欲しいです (2016年4月4日 18時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井藍(プロフ) - もうすでに泣いてるのですが(´ ; ;`) 涙腺が・・・しょーたんはやく記憶取り戻して!! 更新がんばってください! (2016年4月3日 23時) (レス) id: 3b9b9f7ca2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - なんか、しょうたんが元気でよかった!早く次がみたいです(≧∇≦) (2016年4月2日 22時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月9日 17時