第219話 それからの私の日課…。 ページ39
…。それから数日、私は毎日仕事が終わったら翔太のもとに来て、泊まるのが日課になった。
翔太の病院を変えてからもだ…。
…先輩方がきて、翔太に会ったときはみんな呆然としていた…。中でもひどかったのは鈴木さんと賢章さんだった。
鈴木さんは見ていられなくなったのか……翔太に背を向けてしまった。
賢章さんは……その場に泣き崩れて翔太から離れようとしなかった。
私は、そんなみなさんを見てとても心が痛んだ。
ねぇ…？翔太…もうあれから一か月もたとうとしてるんだよ…？もう、いい加減に起きなさいよ…！
ファンのみんなも心配してるんだよ…？
そう、あれから佐藤さんは迷いに迷ったが、事故のことを公表した。ネットでは心配してる声などが多数上がっていた。
私のところにも、どんな様子なのか、どのような事故だったのか、たくさんの翔太のファンからツイッタ―などで聞かれた。でも、話すことはできないから、話せないとツイートした。
貴「…翔太…。今日もいい天気だね…。」
雲一つない青空…、すごくきれいなのに…前のように穏やかな気分では見れない…。
私は今日も病室に来た…。
貴「翔太、今日ね…」
私はいつも、翔太に話しかけた。…話したって答えてくれないけどね…。
貴「でね…！すっごく楽しかったんだよ〜！」
答えてくれない…。前だったら
『そっか！よかったね！僕も行きたかったな〜！』
とか…
『そうだね！僕も楽しかったし、また思い出ができたね！』
っていってくれてたのにな…。
そして、こんな風にいつまでも悲しみに浸ってる私も…最悪だ…。
貴「ねえ…翔太…もう、起きようよ…。いつまでも寝てたらみんな心配するよ？」
起きてッ…！
すると…
シーツが少し、動いた。
貴「翔太…？」
蒼井「ん…？こ、こは…。」
貴「！？翔太！起きたのね！今、医者の人呼ぶね！」
蒼井「…え…。」
“記憶障害の可能性も”
貴「ッ…！」
私は翔太を無視してナースコールをした。
貴「…。」
来るのを待っているとき、翔太は私を、不思議そうに見た。
蒼井「ねぇ…。
・
君…
・
・
・
誰…？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一松大好き - しょうたんが記憶を無くして「誰？」と言うところが泣きそうになりました。 (2016年8月17日 6時) (
レス) id: 947c26b20a (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - すごく、泣けます(。´Д⊂) 楽しみに待ってます！ (2016年4月5日 18時) (レス) id: e291531201 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - 続きがものすごくきになります！しょうたんが早く記憶お取り戻して欲しいです (2016年4月4日 18時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井藍(プロフ) - もうすでに泣いてるのですが(´ ; ;`) 涙腺が･･･しょーたんはやく記憶取り戻して！！ 更新がんばってください！ (2016年4月3日 23時) (レス) id: 3b9b9f7ca2 (このIDを非表示/違反報告)
蒼い鳥 - なんか、しょうたんが元気でよかった！早く次がみたいです（≧∇≦） (2016年4月2日 22時) (レス) id: e725e1b045 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：最先端の消しゴム | 作者ホームページ：
作成日時：2016年3月9日 17時
