第140話 大切な話。 ページ5
パァンッ!!!
ついていくと、その先の部屋で乾いた音がした。
そっと覗いて見ると、翔太がみゆき姉に頬を叩かれていた。
蒼井「ッ…!」
沢城「あの時、言ったよね?裏切らないでって!そう言ったら蒼井君、絶対に裏切らないって言ったじゃない!!なんで?なんであの時信じなかったの!?なんであの時「別れて」なんて言ったの!!」
蒼井「ッ…!すみません…。」
沢城「…あの時、あなたなら大丈夫かもって、安心してAを任せられるって、そう思った私が馬鹿みたいじゃない!!」
蒼井「…。」
沢城「ッ…!!」
パァンッ!!!
蒼井「ッ…!!」
また、叩かれた。
沢城「あの子は、ずっとあなたを信じてた。貴方があの子を庇って集団に襲われた時も、自分に責任を感じて、自分を追い詰めた。貴方が熱を出した時だって、あの子は私に、わざわざ看病の仕方を電話で聞いてきた!あの子は、貴方に貰った指輪を、大切に…!幸せそうに…眺めてた。あの子があんな状況になっても、やっぱり思ってるのは貴方で、蒼井君に迷惑はこれ以上かけられないからって、ひとりで全部解決しようとした!…ねぇ、どうして…?どうして信じてあげられなかったのッ!?」
蒼井「ッ…!すみま…」
パァンッ!!!
沢城「貴方はその言葉しか言えないの!?貴方の口は、その言葉をいうためにしか存在しないの!?」
蒼井「…!」
いいよ…。みゆき姉…。もう、いいよ。
貴「みゆき姉。」
沢城「!?…A…。」
貴「もう、いいよ。言いたいことは、私から全部言った。この件に関しては、こういうことをされていると言わなかった私にも責任がある。…それにね?私、わかる気がするの…。もし、あんな風に翔太の私に対する変な噂が広まって、会場であんなふうになったら…。私も多分、翔太と同じ事、言ってたと思う。」
沢城「A…。貴方、やっぱり優しすぎるよ…。」
貴「…。ほら、もう戻ろ?みんなが待ってる。」
沢城「…うん…。そうだね…。…悪かったわね。蒼井君。」
蒼井「いえ…。本当のことですから…。殴られて当然です。」
沢城「…そう。」
みゆき姉は、私達ふたりを置いて部屋を出ていった。
134人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
? - ヤバイ!コレオモシロイ!コレサイコー!w (2016年4月17日 11時) (レス) id: 8d984b656c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 最先端の消しゴム(−_−;)さん» しもんぬも萌えだ!!妄想力がある人は羨ましいな〜♪→そんな事ないよ〜ただ早くできただけ〜w結構作詞向いてるみたいwww大体20〜30位で出来る時もあるし、2〜3時間かかる事もあるよ〜♪ (2016年3月6日 16時) (携帯から) (レス) id: e58d3e2c1e (このIDを非表示/違反報告)
最先端の消しゴム(−_−;)(プロフ) - アリスさん» 萌えでしょ!!ただのうちの妄想www おお!速っ!凄いね〜! (2016年3月5日 20時) (レス) id: ce180c9265 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ネコメイドしょーたんか〜♪完全に萌えだ…→あと誕生日にアップする詩…出来上がったよ〜♪←早すぎwちゃんと誕生日にアップするねwww (2016年3月4日 12時) (携帯から) (レス) id: e58d3e2c1e (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - しょーたん、かわいいのにカッコいいです( 〃▽〃) (2016年3月2日 21時) (レス) id: e291531201 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:最先端の消しゴム | 作者ホームページ:
作成日時:2016年1月9日 22時