男性恐怖症の私が株式会社Ｓに入って、しかもシェアハウスに住むことになりました。

番外編part３〜蒼井翔太誕生日記念〜 ページ46

貴「……。」

蒼井「どうしたの？」

貴「いえ……。私、今まで誰かにプレゼントを貰ったりとかしたことないので…。」

蒼井「あ、そっか…。」

貴「誰かに「お誕生日おめでとう」って言って貰うのは、なんだかとても嬉しいです。」

蒼井「うん。Aちゃん！はい！プレゼント！」

貴「え？あ、はい。ありがとうございます…。」

蒼井「はあ、Aちゃん、せっかくの誕生日なのに、暗い顔してたら楽しくないよ？」

貴「すみません…。」

蒼井「ところで、さ…」

貴「？」

蒼井「僕にプレゼント、ないの〜？」

貴「あ、部屋にあるんです。後で、静かになったら渡そうと思って…。」

蒼井「そっか！ありがとう！」

そういって蒼井さんは笑顔を私に向けた。

貴「い、いえ…」

顔が、熱くなっていってるのが自分でもわかる。

蒼井「あっはは！顔真っ赤！」

貴「う…。」

佐藤「あ、そういえば、ケーキあるけどどうする？翔太。」

蒼井「せっかくなんで、頂きます。」

貴「…。大丈夫ですか？無理、してません？」

蒼井「平気〜！ケーキは別腹！」

貴「フフッ。そうですか。」

新田「じゃあケーキ切ろう！」

μ「ケーキ持ってきたよー！」

飛蘭「このケーキ、私達で作ったんだよ！」

蒼井「え？そうなんですか！？」

佐藤「Aちゃんが私たちに作りかた教えてくれたんだ〜！」

蒼井「すごい…。ありがとうございます！」

貴「蒼井さん、泣きそうな顔してますよ？」

蒼井「だって〜！」

佐藤「翔太はホント、泣き虫だね。」

蒼井「嬉しくて…うぅ…」

新田「一回食べてみて！」

μ「ほら、涙拭いて！」

蒼井「すみません…。」

蒼井さんはフォークでケーキをとり、一口食べた。

貴「どうですか？」

蒼井「すごい…。美味しい！」

全「やった！」

佐藤「じゃあ、私達も食べようか。」

全「はい！」

Sのみなさんと、テーブルを囲んで食べるケーキは、今までのと比べ物にならないくらい美味しくて、皆の思いが、伝わってきたような気がした。

佐藤「じゃあ、今日はここでお開きにしよう！」

全「はーい！」

佐藤「お風呂、もう翔太以外入ったから。」

蒼井「あ、はい。」

貴「……。」

蒼井「Aちゃん、僕が上がってくるまで、待っててくれない？」

貴「わかりました。」

そして各自、部屋に戻った。

番外編part4〜蒼井翔太誕生日記念〜→←番外編part２！〜蒼井翔太誕生日記念〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す