おまけ・功労者と祝福と ページ48
ヤンヤン視点
「お前、よくAの事気付いたね」
テンヒョンがそのまま「ボクだったら絶対気付かなかったけど」とケラケラ笑いながらまとわりついてくる。
「テンヒョンもうAヌナと会ったの？」
「ううん、まだ。昨日帰って来たらしくて、今日はヘチャニと一緒にご飯食べるんだって。マークが」
「あ〜、そういえばそんな事言ってたかも」
「Aと会うの、一番目はヘチャニじゃないとダメなんだって言ってたらしいけど？」
「そうだ、言ってた！思い出した！」
「一番最初に再会したのはヤンヤンなのにねぇ」
「それはノーカウントなんじゃない？知らないけど」
あの日の事を思い出してくすっと笑えば、テンヒョンは面白い物でも見るみたいにじっと僕を見つめてくる。
事情を知る人みんな……要はメンバー達から今回の功績については幾度となく褒められてはいたけど、この人を前にすると居心地が悪い。
「実際、ボクがAヌナを見つけたことは奇跡に近いと思うよ」
「だろうね」
「ボクじゃなかったら見つけられなかったと思う。だってAヌナ、随分変わっちゃったから」
「そう？」
「相変わらず綺麗なままだったけど、思ってたより普通の人になっちゃったな〜って」
「へえ」
「ボクたちみたいなのってやっぱ特殊なんだと思ったよ。こう、オーラがあるって言うか」
「ヤンヤンそれ自分で言うの？」
「言うよ。テンヒョンだってAヌナを見れば解るような事だし」
「それなのにお前はよくAの事見つけられたね」
「だってボク、どこかにいないかなっていつも探してたんだもん。しかもボク、わざわざ車から降りて確認したからね」
「気付かれなかった？」
「ヌナはずっと地面を見て歩いてたから」
「なるほど」
「……ねえテンヒョン、ボクは本当にこれでよかったと思う？」
そう聞けば、ヒョンは笑みを崩す事なく「どうして？」とだけ言葉が返ってくる。
「だってテンヒョン、Aヌナの事好きだったんじゃないの？」
「……驚いた、ボクがAを？」
「だから一番最初に電話を掛けたんだよ。何時間待ってもテンヒョンは出てくれなかったけど。ヘチャニも出ないし、結局マクヒョンの事助けちゃって……」
「ふ〜ん、それであの着信か」
「簡単に教えるのも何だか悔しいから、似てる人だって濁したんだけど……マクヒョン、あんな必死になっちゃってさ」
「さすがボクのマーク、情熱的に育って良かった」
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さっちゃん(プロフ) - 作品読ませていただきました。途中胸が苦しくなるほど、とても良い作品でハッピーエンドで終わり良かったです。またトキメキと良い意味での胸の苦しさを求めて何度も読もうと思います。素敵な作品をありがとうございます。 (9月26日 22時) (
レス) @page49 id: 585b81384e (このIDを非表示/違反報告)
ちるぬな(プロフ) - 初めてこの作品を読ませていただきました。言葉遣いからストーリー構成まで、ほんとうに好きです。素敵なお話ありがとうございます。これからまた何十回と読ませて頂きます^_^ (9月20日 21時) (レス) @page49 id: 7c0a70e250 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - はるかさん» 私こそすみません…！作品の方また楽しんでいただければ幸いです！ (2021年8月31日 11時) (レス) id: 9dd39ae13b (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - せのさん» そうだったんですね！失礼いたしました...！ (2021年8月30日 21時) (レス) id: ef764b671d (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - はるかさん» こちらこそ読んでくれてありがとうございます〜〜！！Twitterはしてないので教えられず……！ (2021年8月30日 16時) (レス) id: 01bd2f8507 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せの
| 作成日時：2021年8月2日 0時
