第36話 ページ38
主人公side
私は今,
着物を身に纏い,畳に膝をつけ,
手には徳利を持っている.
その理由は.
『___いい加減
酌をさせる為に私を呼ぶの,辞めてくれません?』
「ブッハッハ!!」
隣には私がついだ酒を鯨飲する老人が1人.
この男こそ,禅院家26代目当主,
禪院直毘人である.
直毘人「愉快愉快
酒の肴は若い女と決まっている」
『呑み過ぎですよ
この辺で止めておいた方がいいのでは?』
直毘人「俺に酒を呑むなというのかオマエは
いいからさっさと注げっ
___"俺の命令には必ず従う"
そういう
『勿論心得ていますよ
今のは親切心で言ったんです
貴方ももういい歳なんですから
程々にしておかないと,残り少ない寿命をさらに縮める事になりますよ?』
直毘人「心にも無いことを言いおって
内心ではさっさとくたばれこのジジイ,とでも思っているのだろう?」
『いえ,正直そこまで
まぁそうなったらなったで私は楽ですけど
けど私よりも,貴方の息子の方がそう思っているんじゃないですか?
次期当主は自分だと,信じて疑っていないようなので』
直毘人「フンッ...嫌味を
今ならオマエをアイツの嫁にすることも出来るんだぞ」
『貴方の命令ならそれも仕方ありませんね
受け入れますよ
ただ直毘人さんが死んだ時は線香をあげに行くより先に離婚届を出しに行きますけど』
直毘人「ブァッハ!」
『フフ
......彼は当主になったら私を好き勝手できると思っている
けどそれは叶わない
私が縛りを結んでいるのは禅院家当主ではなく禪院直毘人個人ですから』
そこまで言うと,直毘人さんはまたお猪口に口をつけて酒を体に入れた.
直毘人「あの時
まさかオマエの方からあの様な契約を持ち掛けてくるとは思っても見なかった
あれほど御三家に仕えるのをあれほど嫌がっていたオマエが___」
.
35人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月24日 7時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 5781b40464 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:H.A. | 作成日時:2021年2月3日 0時