限界なんだよ！！ ページ16
この世に存在する全てのモノには��限界��と言うものがある。
例えば一つのコップに入る水の量であったり、物の耐久性。
人体が耐えられる高度や水深。もちろん惑星である地球にも限界というものは存在する。
そして、1番身近なのが疲労や我慢の限界だ。
限界がきたモノはどうなるか。
等しく壊れる。
今回はその話をしよう。
梵天の幹部は皆毛色が違う。
よって、限界もそれぞれであり、壊れ方もそれぞれだ。
ある者は薬に走り
またある者は犬の写真や動画を見漁る。
(たまにつなぎを着た金髪の男性の盗撮写真だったりもする。)
他にも
酒に溺れる者もいれば、キャバクラで女を侍らす者、筋トレに励む者もいるわけだが、
その中でもこの姉弟はそれぞれ互いを熟知している為、限界というものはあまり訪れないのだ。
仕事をサボって誰かに押しつけて楽をしているのももちろんあるが、互いがうまく機嫌を取り合って生きている。
だが、どうにもならない時はある。
今回竜胆はおよそ2ヶ月の潜入調査の任務についていた。
行く直前まで、めんどくさいだの、行きたくないだの言っていたが、行ってしまえばやり切るしかないため定期連絡以外の連絡はせず、命懸けの日々を送っている。
それもようやく欲しい情報が手に入り、終わりを迎え組織へ帰還したのだが、ホッとした瞬間から疲れが出た。
抜き取った情報の入っているUSBを九井に渡した竜胆は、ヨタヨタと歩きながら姉弟3人で使っている仕事部屋へと足を向けた。
『お！おかえり竜胆〜』
見るからに仕事をしておらず、特注させた高級なソファーにダラダラと過ごす我が姉と兄。
その2人をチラリと見て、自分のデスクに備え付けられているパソコンの電源を入れた。
「なに、まだ仕事すんの？」
真面目じゃん。と笑う蘭は、自身の上に被さるように寝転がるAの髪をサラサラと撫でる。
カタカタとパスワードを入力して、持って帰ってきたソフトを差し込み、記憶している相手組織で自分が使っていたIDで向こうのデータに入り込む。
流れる大量のデータは向こうでの自分のもの。
潜入した時に取られた顔写真や、身長や体重。
殺した相手の名前や、そいつの情報など向こうでした自分の仕事が事細かに書かれている。
それをすべて削除して、自分の存在自体無かったことにした。
全てを削除し終わり、出てきたソフトをパキッと割ってゴミ箱に捨てる。
『竜胆〜
今日何食べる〜？』
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轟琴葉(プロフ) - 凄く面白くて小説の書き方や表現がとっても上手くて二、三度読み返してしまいました！これからも活動頑張ってください！ (3月24日 14時) (
レス) id: 527b239b5f (このIDを非表示/違反報告)
喜成 - 読み終わってしまったが。次何を読んだらいい?これ以上の作品ありゅ? (2023年4月21日 20時) (レス) @page41 id: 330e82b250 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - めいだぅ！さん» コメントありがとうございます！！嬉しい限りです😭 めいだぅ様にとって記憶に残る作品になれた事を誇りに思います✨ ありがとうございました🥰 ぜひ今後ともよろしくお願いいたします☺️ (2023年2月8日 16時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
めいだぅ！(プロフ) - 完結おめでとうございますうぅ😭ずっとずっと1番大好きな作品で追いかけさせて貰ってました😭この小説で号泣したり、笑ったり、ときめいたり、ほんとに素晴らしすぎる作品でした😭主さんの今後のご活躍楽しみにしてます(^ ̥_ ̫ _ ̥^) (2023年2月7日 23時) (レス) @page41 id: c10d69082a (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - YUMiさん» コメントありがとうございます！！ そう言ってもらえると嬉しいです😭😭 沼にハマってください仲間です😂 こちらこそありがとうございます♡ ぜひまたよろしくお願いします✨✨ (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年9月28日 20時
