女神の伝説6 ページ12
「これは美しい！！！」
『はじめまして
梵天幹部、灰谷Aと申します』
そう言いながら相手が座る許可を出す前にソファーに腰掛けて、スラリと伸びた長い足を組んだA様に相手はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
『九井から話は伺いました
契約の変更をしたいと
内容は？』
「聞きうけてくださると？」
『内容次第ですね』
手を差し出しながら言うA様に慌てて紙を手渡した男。
それに目を通したA様はフンと鼻で笑った。
『これでは我々にメリットはない
この内容を認めるわけにはいきませんね』
ぺらりと捨てた紙が相手の足元に落ちる。
「っ…！
こちらは元の契約自体無かったことにしてもいいのですよ！？
こちらとの契約が破棄になれば困るのはおたくの方では？」
一瞬驚きと怒りで歪んだ顔をニヤリといやらしい笑みに変えた男は、それか。と続けた。
「それか、もっと他の条件を出していただけるのなら、このまま梵天との契約を続けてもいいですよ」
ニヤニヤとA様を舐め回すように見る男を、A様の後ろから睨みつける。
「女である貴女がここに送られてきた理由を理解していないわけではありませんよね？
それともそちらのお嬢さんを？」
早々に本性を出した男に軽蔑の目を向ける私とは逆に、笑い声を上げたA様。
『ふふふ、話が早くて助かりますわ
ですがこの子猫はいい声で鳴くのでね私のお気に入りなんですよ
つまり非売品
そして私もこの程度の契約と、貴様如き底辺の男に許すほど安くはない』
途中から別人のように声を低くさせて男を睨みつけたA様の殺気に、男は分かりやすく怯む。
『私が今日ここに来た理由は簡単だ
たまたま使える幹部が私しか居なかったからだ
そして側近がこの子猫なのは、いつも使っているゴリラに用事を頼んだから』
ただそれだけのこと。と吐き捨ててタバコを咥えたA様に慌ててライターの火を差し出した。
「お、お、俺との契約が切れてもいいのか！！！」
『何か大きく勘違いをしているようだから教えてやろう
全ての主導権は我々梵天にある
貴様如き小物が我々と関わっても生かされているのは、まだ利用価値があるからだ
自分の持っている切り札に感謝するんだな』
ふぅ。と吐き出された煙がA様を包み込んでいく。
嗅ぎ慣れたタバコの匂い。
A様である証のような。
バン！と机を叩いて立ち上がった男は、A様を指差した。
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轟琴葉(プロフ) - 凄く面白くて小説の書き方や表現がとっても上手くて二、三度読み返してしまいました！これからも活動頑張ってください！ (3月24日 14時) (
レス) id: 527b239b5f (このIDを非表示/違反報告)
喜成 - 読み終わってしまったが。次何を読んだらいい?これ以上の作品ありゅ? (2023年4月21日 20時) (レス) @page41 id: 330e82b250 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - めいだぅ！さん» コメントありがとうございます！！嬉しい限りです😭 めいだぅ様にとって記憶に残る作品になれた事を誇りに思います✨ ありがとうございました🥰 ぜひ今後ともよろしくお願いいたします☺️ (2023年2月8日 16時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
めいだぅ！(プロフ) - 完結おめでとうございますうぅ😭ずっとずっと1番大好きな作品で追いかけさせて貰ってました😭この小説で号泣したり、笑ったり、ときめいたり、ほんとに素晴らしすぎる作品でした😭主さんの今後のご活躍楽しみにしてます(^ ̥_ ̫ _ ̥^) (2023年2月7日 23時) (レス) @page41 id: c10d69082a (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - YUMiさん» コメントありがとうございます！！ そう言ってもらえると嬉しいです😭😭 沼にハマってください仲間です😂 こちらこそありがとうございます♡ ぜひまたよろしくお願いします✨✨ (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年9月28日 20時
