女神の伝説4 ページ10
私とタダさんは仲がいい。なぜならA様ファンクラブのツートップだからだ。
梵天の女神。
私たちファンクラブの中でA様はそう言われている。
会員のほとんどは女。
A様は女性にとても優しいのだ。
私たちはそれに惚れ込み情報を共有するうちに、タダさんならもっと知っているのでは！？と暴走してその日のうちにタダさんに押しかけた。
最初はタダさんは何事かと戸惑い警戒されていたが、A様を語るうちにタダさんもヒートアップ。
その勢いのままA様ファンクラブができた。
「じゃ、行ってくるわ姉ちゃん」
『はい、行ってらっしゃい』
ある日、そう言って当たり前のように廊下で唇を重ね合う蘭様とA様を見つけた。
偶然鉢合わせたその様子が絵画のように美しくて、思わずため息が漏れる。
向こう側では2人ほど倒れたのが見えた。
「家でやれや」
舌打ちと共に後ろから聞こえた三途様の声にハッと我に帰って道を開ける。
邪魔だどけ。と道を開けたにも関わらず言われた事に、申し訳ありません。と呟けば、A様が私に気付き手招きをした。
「お疲れ様ですA様！」
『後でさっき言っていた資料持ってきてくれる？』
「資料…ですか？」
はて、なんの話だろう今日A様とは今が初めてお会いした。
「A、さっき話してたやつそいつじゃねぇよ」
もっと髪短かった。と三途さんの声にAさんは、そうだっけ？と言って背中を向けてしまった。
車出して。とA様に言われたのはその30分後。
いつもA様の運転手はタダさんだし、護衛ももちろんタダさん。
なのにタダさんの姿はなかった。
「あの、タダさんは…」
『肉離れ起こして帰らせた』
タダさん！！？
走ってA様の車の鍵を取りに行き、正面入り口で待つA様の前に車を着けて急いで後部座席を開けた。
「A」
腰を曲げて乗り込むA様の後ろから呼び止めたのは九井様。
『まだ何か用か？』
乗り込む体勢を戻して九井様を睨みつけるA様の様子に、この御2人の間で何かあった事を察して寿命を縮めながら扉を開けた状態で待つ。
「もう一度釘を刺しにきただけだ
くれぐれも殺すなよ」
『だから殺してほしくないなら鶴蝶かモッチーに行かせてればいいだろ』
「あの2人は今出てていねぇって言ってんだろ
帰ってくるまで待ってられねぇ」
『お前の事情など知るか』
そう吐き捨てたA様を睨む九井様。
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轟琴葉(プロフ) - 凄く面白くて小説の書き方や表現がとっても上手くて二、三度読み返してしまいました！これからも活動頑張ってください！ (3月24日 14時) (
レス) id: 527b239b5f (このIDを非表示/違反報告)
喜成 - 読み終わってしまったが。次何を読んだらいい?これ以上の作品ありゅ? (2023年4月21日 20時) (レス) @page41 id: 330e82b250 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - めいだぅ！さん» コメントありがとうございます！！嬉しい限りです😭 めいだぅ様にとって記憶に残る作品になれた事を誇りに思います✨ ありがとうございました🥰 ぜひ今後ともよろしくお願いいたします☺️ (2023年2月8日 16時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
めいだぅ！(プロフ) - 完結おめでとうございますうぅ😭ずっとずっと1番大好きな作品で追いかけさせて貰ってました😭この小説で号泣したり、笑ったり、ときめいたり、ほんとに素晴らしすぎる作品でした😭主さんの今後のご活躍楽しみにしてます(^ ̥_ ̫ _ ̥^) (2023年2月7日 23時) (レス) @page41 id: c10d69082a (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - YUMiさん» コメントありがとうございます！！ そう言ってもらえると嬉しいです😭😭 沼にハマってください仲間です😂 こちらこそありがとうございます♡ ぜひまたよろしくお願いします✨✨ (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5cb8755336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2022年9月28日 20時
