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06.小瀧望×デザート ページ7
〆．
「はやくっはやくっ」
確かに一口も食べていない様子の朝ご飯。
ともくん泣いてるよ。
「じゃあいただきますして」
「いただきまーす」
のんちゃんは、私のことをひとりじめできるのが嬉しいみたい。
「今日はともくん特製のプレーンオムレツ」
「神ちゃんのオムレツ好きぃ〜」
「じゃあ私は一生作らないね」
「Aのも好き！！」
う、近い。
ごめん、ごめんて。
「はい、あーん」
「あーん！」
わざとらしく大きな口を開ける。
でも食べっぷりは見ていて気持ちいい。
あ、そうだ。
今日はデザートにフルーツがあるんだっけ。
「のんちゃん、デザートのフルーツ何がいい？りんごとバナナとぶどうとみかんと……」
「Aっ♡」
「私はフルーツじゃないんだなぁ」
照れる素振りも見せない私に、のんちゃんは不満があるみたい。
「本気やねんけど！強行突破や！」
唇を突き出してくるのんちゃん。
それを華麗に避けるのも、慣れたものだ。
「そういうデザートなら、夜の方が美味しくない？」
「！！」
適当にあしらっておく。
さて、私も部屋の掃除しに行かなくちゃ。
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年11月25日 14時
