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09.重岡大毅×ごろごろ ページ10
〆．
全ての部屋の掃除機をかけ終え、さてどうするかと首を捻る。
まだ九時だ。
夕飯の買い物は、割引の始まる夕方に行けばいいし……。
「Aっ、あーそぼ！」
「わっ？！………大ちゃん、びっくりしたー。ゴキちゃんで遊んでなよ」
「ゴキちゃんは喋らんし動かへんからな」
「喋って動いてほしいなら、あと三人いるけど？」
「Aがええねん」
望が来る前にはよ、と腕を引かれる。
今日は大ちゃんと過ごそう。
とはいえ、彼と過ごす時はゲームするとかそういうんじゃなくて、
彼の部屋の床に寝転がってお喋りするというのが定番だ。
大ちゃんは意外に筋肉がついていて、それで腕枕してもらうとなんか……程よいんだよね。
ベッドじゃダメなのかと聞いたけど、
それは俺の理性が危ないからと言われてしまった。
しかし……本当に質素な部屋だなぁ。天井しか見えないや。
背の高い家具も、壁掛けの時計もない彼の部屋。
「大ちゃん、壁に何か貼ったりしないの？」
「んー、特に必要もないしな」
「なら、私のポスター作ってあげる。それ貼れば、いつでも私と一緒だよ〜」
ふにゃふにゃ笑うと、大ちゃんは黙ってしまった。
寝たのかな、と思い、私も瞼を閉じる。案外、すっと眠りについた。
(それはちょっと欲しいかも……)
〆．
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年11月25日 14時
