拝啓ドッペルゲンガー【歌い手】

十八話 ページ23

悠「ちがう……俺わかるねん…ここにいるAはほんまは偽物やって知ってるから……」


私「……」


悠「お前が、Aを死ぬようにしてこの世界に戻ってきてさ…いくら全てがAでも感情がちゃうから無理…」

私「私のことが嫌いなの？」


悠「お前はドッペルゲンガーなのは知ってる。……本物のAと俺の考えが正しければ




近いうちにAは戻ってくる」



私「は…？何言ってるの？…そんな現実味のない話あるわけないじゃん！私はAだよ？本物だよ？」



……

『はぁ……もう帰っていいかしら。4日も待てない』

「好きにすればいい」

『じゃあ。……またね。って、私は二度とここにはこないけど』

「……」


。


。


私「なんでさ……私はここに…」


『私がここにってどういうこと？』


私「……っ！」


悠「え、…？A？」


『……久しぶり、悠。長い間心配かけてしまってごめんね』


私「悠！！本物は私だよ！こいつは私がしたみたいにドッペルゲンガーで私を死なせようとしt……っ、あっ」


『"私がしたみたいに"って？……そうね、貴方は前は人間で、ドッペルゲンガーにやられてそれで私をターゲットにして自分はべつのすがたで元の世界に戻ってきた』


悠「……Aは、誰か、じゃなくて、偽物の方をターゲットにして元の世界に戻ろうって？」


『そういうこと。……残念ね』


私「いやだ……いやだ！！せっかくこの世界に戻ったのに！」


『せっかくこの世界に戻ったのに……私の肉体返して欲しいわね』


これで終わる



全部…



私「悠信じて、私が本物…！」


悠「ううん、こっちが本物や」


悠は私に向かって指さした


私「そんな……」


『だったらあなたも元の体を探して戻れば？』


私「………そんな考え…」


『私ができたから貴方もできる。…だから、早く返して』


別の容姿として今いる私



早く返してほしい




『悠は本物じゃないとダメなの』



私「…………っ」



『残念ね。貴方はここで終わり』

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