拝啓ドッペルゲンガー【歌い手】 (ページ15)

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十話ページ15

お久しぶりです、拝啓
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悠「お前は絶対死なせないから。俺が守るから」

『ありがとう悠。でも………でも、ね。いいよ、私、普通にしてたいの』

悠「っ、なんで…嫌だよ、Aが死ぬなんて、嫌だ…」

『きっと、大丈夫だよ』

私は覚悟してるから。

死ぬのは分かったから。

『あのね、私…残りの時間は全部悠といたいの。』

悠「っそんな、当たり前やろ…！」

悠は抱き締めてくれた

悠「ずっとずっとそばにいるから…！」

『ありがとう。死ぬ前にやりたいこと出来る限りやりたいな』

悠「わかった、俺が叶えたる。うらさんとかにも協力してもらう。
　全部叶えたるから。これにやりたいこと書いてみ」

全部か……

優しい、な………

私は、紙にやりたいことを書く

『いざとなるとわからなくなるもんやなぁ』

私は、少し、関西弁を使ってみた

悠「可愛い関西弁やな」

『ふふw』

やりたい、こと…

『やりたいことかぁ』

色んな歌い手さんと沢山遊びたい

前から欲しかったあのアクセサリーがほしい

悠といろんなとこに行きたい

『意外と結構あるなぁ』

悠「いいよ。全部するからな」

優しいよ、ほんと

私が死んだら

新しい人見つけてほしいな

悠………

『……あのね、悠…』

悠「どした？」

『私が死んだら、……死んだら、ね、悠がっ、寂しくならないようにね、っ
　新しい人、見つけてねっ…！優しくて綺麗な人、見つけてね…！
　悠が、っ、寂しくならないように、ね…！』

私は紙にやりたいことを書きながら、ポロポロ涙を流して言う

ふと、悠をみたら、目を見開いてる

『っ、……悠…の……ため、だよ…』

悠「…いやだ、そんなことしない…！俺は、お前以外は好きなれないから…
　だから、それはしない」

『そっか………優しいね、悠って』

涙が止まらなかった

ポロポロポロポロと出続けて。

いまこうしてたら、改めて死ぬのが怖いって、実感してものすごく悲しいんだ

大切な、大事な、大好きな人、大好きな友達を残して去るのは嫌だ…

本当はね

私の本音はね…

もっと皆といたかった

死にたくない…！！

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もしかしたらまた暫く更新しないかも、とか…