【歌い手】魔法使いと4人のゴースト海賊【浦島坂田船】

魔法15 志麻said ページ17

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あぁ、眼帯の意味はそういうことやったんか…

「できるから」って言ったからには言ってもらわないと…

『……ほんまに私なんかが…』

「そうやって「私なんかが」ってやめた方がええで」

『だって……』

「少なくとも俺はお前のこと嫌わへんし」

『嘘だ』

「嘘やない。」

こんなこと言い合っててもキリがない

そう悟った俺はAが言う前に体が動いていた

『嘘d……』

「嘘やない。これでも分からん？もし坂田とかに嫌われても俺はお前の"味方"やから」

『なにして…は、離して！』

「嫌や。嘘やないって分かるまで離さへん」

きっと、相手には偽りの言葉として聞こえてるんやろう

やけど、俺は偽りじゃないと伝えたくて思うがままAをそのまま抱いてしまった

すっぽりと腕の中に収まるこの小ささ

「離して」と抗うが俺は離さず逆に力を入れる

『………信じるよ、その言葉』

「逆に信じてほしいんやけど」

『仮にでもあんたは警官やろ』

「せやけどな。ただ警官ゾンビなだけ」

『……分かった。』

そう言うと後ろに手が回った

俺はAの行動に思わず「え？」と声を出してまう

「…なにしてんの？いいん？」

『信じるって言ったやろ』

"それに人の温もりを感じられたから"

Aはそう言った。

「……もしかして惚れた？」

『馬鹿じゃないの。そんなわけないわ』

「しょーもなー」

『なによ』

「別にー。」

『あっそ』

相変わらず生意気やなぁ

そういうとこもええけど。

『あんた今変なこと考えたでしょ』

「生意気なとこもええなぁ、と」

『この状態で言うな』

もうそろそろいいかな、と思い離す

「もう泣くなよ」

『泣いてへんし』

「ボロボロやったやん」

『うっさいわ』

「はいはいwじゃあそろそろ出るわ。先にねときーよ」

『……わ、分かった』

そこだけ素直やな

・



・

その、なんていうの？船のひらけてるとこあるやん？(作者の物知らず)

とりあえずそこに行く

「あれ皆揃ってますやん」

センラ「なにしてたんですかー志麻くん」

「別に？」

うらた「あ、まーしぃ」

「ん？坂田どしたん？泣いとる？」

うらたさんに慰められながらしゃくり泣きをする坂田

いつもの元気な様子がない

坂田「ごめんな…迷惑かけて…」

「坂田……」

センラ「ずっと泣いてるんですよ」

「あ、そうなん？」

きっとAとの…

うらた「今日はもう遅いし明日ちゃんと話そう」

「Aもそうするらしい」

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