【歌い手】二人の王子と世界を持った一人のお姫様【うら*さか】

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「やっべぇ、暗いわ…」



ヤバいヤバい



早く見つけないと王女様がヤバい



俺は、王女様が行きそうなあの花畑に続く道を歩いていく




「………あ、…」



見つけた




うずくまってる



早く帰らないとな



・







・


「ただいま、帰りました」



『…っ………すぅ…』



めっちゃぐっすり寝てるな



俺？



俺は、あれだよ。



っお姫様抱っこしてるんだよ



王様「A！あ、あぁ、冷えてる、！早く部屋に…！」



96「ロン！Aを部屋で見てて！」



ロン「分かりました」



ロンという人が王女様を部屋へと連れていった



王様「ありがとうな、うらた王子…。本当にあの子は一人で辛い思いをしてばっかだったから…」



「……好きな子のためなら、俺はなんでもしますから」



96「好きな子の、ため、か…………」



女王が悲しんだ


なんで悲しい顔をするの



ｺﾝｺﾝｺﾝ



足音が近付いてくる



スッとそばを通った



「っ、坂田…！」



ﾋﾟﾀ


坂田「…なに…うらたさん……」



ちょっと落ち着いてるかな坂田



「ごめん。本当に、ずっと気付かなかった」



坂田「っ…！！」



「もう一回やり直してほしい。本当にごめん」



坂田「っんだよっ…！」


俺が謝りまくると坂田は目に涙をためて勢いよく振り返ってきた



「っ、坂田……？」



坂田「っっ、うらさんっ…！！」



「おっと、っ、ど、どうした坂田…」



あのですね



非常に言いにくいのだが、



坂田が涙目で抱き付いてきました



うっわ可愛((((



坂田「俺だってっ、うらさんももっかいやり直したい…」



「……じゃあ、またよろしくな相棒」



坂田「っ…！おうよ、相棒っ…！」



俺と坂田はグーパンチを重ねた



96「………なんかいい話や」



何故感動する(^^;



坂田「ごめん、うらたさん。俺ちょっと王女様んとこいってくる」



「え、あっ、………ったく。坂田ってやつは……96「あのさ！」ん？」



俺と女王が二人になったとき、女王が話しかけてきた



96「分かってると思うけど…………う、うちな、うらた王子が好きなんやっ…！」



「………ごm…96「結果は分かってるから！」…」



「ごめん。女王様……俺は王女様が…Aが好きなんだ」



すると女王は大粒の涙を沢山流し始めた



俺だって



告白されて断ったのは何度もあったけど、こんなに辛くなるのは初めてだった



96「その代わり、Aを幸せにしてあげてな…！」

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