【歌い手】二人の王子と世界を持った一人のお姫様【うら*さか】

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　うらた side





王女様が森に出かけた。



恐らくそうだ。




危ない。




俺は瞬間的に気付いた。




あの服装からして、所持品もなさそう。




しかもいまは夕方。




下手したら夜になる。




にしても、目が怖かった。




睨んでたような。




俺ら2人を。





血の気が引いた気がした。




あの目は、完全に本来の王女様じゃなくなっていた。





坂田「っちょっとちょっと！！うらた、さんたち！」



「さ、坂田？」



奥から走ってきた坂田が息を切らしながら聞いてきた。




96「坂田王子、Aならさっき…」



「さっき、出ていった。多分森に行くっぽい」



坂田「っはぁはぁ、メモに行き先がなかったからさ…って、っ」



坂田が黙った。



お前もか…………。




やっぱり俺を恨んでるよな……



坂田が俺の横を通ってきた




坂田「……バカな真似しやがって」


「なっ…………」



声色が全く違う



バカな、真似………




違う



ただ、女王には優しくしないと…





本当に好きなのは





王女様だから…







「…まて坂田！お前には行かせない。俺がいく」



明らかに森に行こうとする坂田を引き止める




96「二人でいけば…」



坂田「くっ、んだよ……」



俺は走った。









白馬に乗って、すぐさま森に行った。







日が沈んでる。



ヤバい………





絶対見つける

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