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ドンヘオッパに背中を押されて、ウニョクさんのところへ向かう。
と言っても、ウニョクさんがどこにいるのかわからなくて。
とりあえず、走ってきた方向へ戻ってみる。
｢…あっ｣
廊下の壁に寄りかかって座り込んでるウニョクさん…
下を向くウニョクさんの顔が見えなくて不安になるけど、ドンヘオッパに言われた『私が彼女です!!』を呪文のように頭の中で呟いて思い切って声をかける。
｢ウニョクさん……。｣
声をかければウニョクさんの肩がビクリと揺れたけど、顔は上げてくれない。
もしかして…もう顔も見たくない…??
どんどん悪い方向に行きそうになる思考の端で、ウニョクさんのそばの床に丸く点在するものに気が付く。
………涙??
泣いてるの!?
そう気が付けば、思考よりも体が先に動いてウニョクさんを抱きしめてしまった。
｢ヒョ…ク…オッパ。｣
ちょっと勇気を出して言えば、ウニョクさんが思いっきり勢い良く顔を上げて。
信じられないものを見るように見開かれた瞳と、すぐそばでぶつかる。
思ったとおり涙の溜まった瞳。
でも、それがなんだか可愛くて。
年上の男性に失礼だけど、頭を撫ぜてあげたくなる。
｢もし…もう私のこと要らなくなっても、私は離してあげられません。｣
自分でもビックリするけど、ウニョクさんの話を聞く前にそう言っていて。
可愛いウニョクさんがビックリ顔から笑顔にかわる。
でもすぐにその表情が曇って…
｢ごめん…俺。Aに嫉妬してもらいたくて…｣
しゅんっていう効果音がつきそうで。
垂れ下がった犬の耳としっぽがウニョクさんに見えて…
ーーー可愛すぎてクラクラする。
えっ…えぇ!?
年上だよね!?男の人だよね!?
こんなに可愛いなんて卑怯だ…。
｢A…?｣
顔に熱の集まる私を不思議そうに見るウニョクさんをこれ以上直視出来なくて、顔を手で隠してウニョクさんから離れ……ようとしたのに。
グイッと顔を隠す手を取られれば、さっきと全く違う色っぽい瞳で見つめてて。
｢許して?もう、しないから…。｣
なんて言いながら。
掴まれた手の指にウニョクさんの長い綺麗な指が絡まる。
し…死んじゃう!!
ドキドキし過ぎて、逆に心臓が止まっちゃうんじゃないかと思うのに。
｢…A許してくれる?｣
もう、答えなんてわかりきってるっていうウニョクさんの余裕のある顔にちょっと悔しくなって。
｢もう知りません!!｣
なんて言ってそっぽを向く。
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HARU(プロフ) - 姫稀さん» こちらにもコメントありがとうございます。そう言っていただけると本当に嬉しいです!!お話をかく励みになります♪ (2019年4月19日 13時) (
レス) id: 7152b2ed7f (このIDを非表示/違反報告)
姫稀(プロフ) - 此方でも改めまして。ホントに素敵なお話にドキドキです。ウネの二人とヒロインとの絶妙なやり取りがホントに大好きです。私も是非続編読みたいです。 (2019年4月18日 9時) (レス) id: 4780cea7c1 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - 花さん» こちらにもありがとうございますヽ(*´∀｀)ノ続編を書いたらまたヒョクチェさんがなにかやらかしそうな気がします(笑) (2015年6月19日 16時) (レス) id: f9eb079c21 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 度々すみません。このお話大好きです!!私も続編が見たい…(笑) (2015年6月19日 14時) (レス) id: 473f378ffe (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - しのさん» はじめまして(*´∇｀*)もっと読みたいなんて言ってもらえてすごく嬉しいです(//∇//)ヒョクとドンヘと私の関係がお気に入りなので、また書きたいなぁとは思うのですが何分タンコマなので(^◇^;)また、お目にかかれればと思います。 (2015年6月13日 17時) (レス) id: f9eb079c21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARU
| 作成日時：2015年6月8日 16時
