沖田総司の脇差参 (ページ43)

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粟田口、全滅ページ43

姫国side
朝、前田くんが修行に行った
うちの本丸は粟田口が多い
だから、自然と朝餉の雰囲気が重くなる
清光「雰囲気重すぎ」
安定「ちなみに清光がいないときの春もこんなだったよ」
ちょっと嬉しそうな顔をする清光さん
清光「まぁ、安定が行ってたときも、春あんなだったけどね」
嬉しそうな顔をする安定さん
姫国「清光さん、安定さん。言っていいことと悪いことがあるんですよ。後でそれについて学びましょうか」
安定「あ。今日僕出陣だった」
姫国「じゃあ帰ってからでもやります？」
安定「結構です！！」
前田くんと入れ替わりで安定さんが部隊に入り、僕と入れ替わりで兼さんが入る
目の前に、すごーく暗い顔した鯰尾くんが座る
そして、目玉焼きにジャムをかけようとする
姫国「鯰尾くん。アイデア自体はいいと思うけど、おいしくないと思うよ」
鯰尾「え？•••あぁ。ジャムだ、コレ」
うーん。清光さんと安定さんがいなかったときの僕、こんなだったのかな
ちょっと恥ずかしいや
そして、今日の粟田口はどこか覇気がない
何事もなければいいんだけどな

鶯丸「平野。今日は休め」
平野「え」
鶯丸「茶ｧが渋い。今日ぐらいは、ゆっくりしろ」

一期「はぁ•••」
姫国「あ、一期さん。そこ」
一期「え？うわぁっ！！」
姫国「鶴さんの落とし穴•••」

大将組「•••」
柄にもなく縁側で黄昏てやんの
姫国「ほら。そこでぼーっとしてるぐらいなら、昼餉の準備手伝ってきなよ」
大将組「•••」
無視ですか•••

そんなこんなで、前田くんが帰ってくるまで不安で仕方ない粟田口のみんななのでした

清光side
昨日と同じように、聚楽第へ出陣した
清光「で、お前は修行に行ってみてどうだったんだよ」
安定「僕？うーん。清光と一緒かも。やっぱり、人の身を与えられても何も出来ないんだって、不甲斐なかった」
清光「ま、沖田くん助けたら、歴史改変になっちゃうからダメだけどね」
安定「ははっ。そうだね。でも、時々考えてたんだ。沖田くん、病気で死んじゃうより、戦場で死ぬのが本望だったんじゃないかって」
清光「どうだろうね」
安定「今は元気でいてくれてるから、聞かないけど」
清光「聞きづらいことでもあるしね」
安定「まぁ今の僕には新しい主がいるし、またこうやってお前と肩並べて戦えるから」
清光「振り返りはしないって？」
安定「うん！」
すごい綺麗な目で俺を見つめる安定
清光「そういうの、安定らしくていいんじゃない」
安定「へへ。ありがと」