沖田総司の脇差参 (ページ39)

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運び出し作業ページ39

姫国side
姫国「さんのーがーはいっ！」
博多「お、重か•••」
小夜「落としそう」
厚「頑張れ！あと百メートル」
博多「遠かー！」
僕たちは今、蔵にあった歴史に関する書物を、大きくなった書庫にしまうため、運び出している
縁側について、本がいっぱい詰まった箱を置く
姫国「お、重かった〜」
長谷部「ご苦労」
姫国「次は兄さんが運んでよ」
長谷部「俺は目録を書かなければならんからな」
小夜「日本号は？」
長谷部「二日酔いで役に立たん」
その時、何か仕事をしていることを察した明石さんが回れ右したのが見えた
姫国「ちょっと手伝ってくださいよ。太刀だから力あるでしょ」
明石「いやー、そういや今日はゴロゴロせなあかんっちゅう任務があったなー」
姫国「そんな任務なかろーもん！」
持ち前の機動でそそくさとその場を離れる明石さん
姫国「覚えとけ•••」
小夜「山伏さんとか、いないのかな」
博多「山籠り修行に行っとんしゃー」
厚「にしても、よくこんなに歴史書あったよな」
姫国「蔵に仕舞われてたままだから気づかなかったよね」
博多「大典太しゃんのお手柄ばい」
小夜「珍しく外に出てきたと思ったら、続きはないのかって聞いてきてびっくりしたよ」
姫国「続き？」
兄さんが箱に詰まってる一冊を手にとる
長谷部「なんの題名もないな」
姫国「歴史書だからね。題名がなくても納得だよ」
博多「なら、時系列順になっとるやろーね」
厚「残り一箱だ。ちゃっちゃと終わらせようぜ」