安定さんがいない日々 一日目 ページ32
姫国side
何故か、起きたら布団の中にいた
長谷部「起きたか」
姫国「あ、兄さん。おはよ」
長谷部「•••ぐっすりだったな」
姫国「あ、あれ？僕、何かやらかした？」
長谷部「いいや。珍しく卒倒した」
姫国「あはは•••」
長谷部「お前も重たくなったな」
姫国「脇差だからね！」
長谷部「朝飯食べに行くぞ」
姫国「はーい」
清光「あ、おはよー。春」
姫国「おはようございます。ふふっ。なんだか、いつもの日常が戻ってきた感じです」
清光「あー。うん。そうね」
姫国「安定さん。遅いですね」
清光「あのね、春。安定の事なんだけどさ、あいつ、修行に行ったんだ」
姫国「へ？」
清光「昨日。思い立ったが吉日って言って」
姫国「•••ドッキリですか？鶴さんより驚かせるのが上手ですね」
清光「いや。ホント」
姫国「•••何で、みんな僕に言わずに行っちゃうかな」
寝てた僕も悪いけどさ
でも、起きてても言ってくれなかった気がする
清光「春•••」
主「おーい。新しい仲間だよー」
脇差部屋にやってくる主さん
ちなみに、この本丸には刀種別に部屋がある
？？「私は篭手切江。郷義弘が打った脇差です」
？？「ボクは物吉貞宗です」
鯰尾「おー。脇差仲間だ」
青江「よろしくね。篭手切くん。物吉くん」
物吉「よろしくお願いします」
篭手切「ところで、きみは何でそんなに落ち込んでいるんだ？」
浦島「姫国ね、また同じ主の元にあった刀に黙って修行に行かれたんだよ」
姫国「ははは。なんでみんな僕に言わずに行っちゃうんだろうね」
篭手切「置いていかれたの？」
鯰尾「こら！そんな事言わないの！」
堀川「よしよし。寂しいね。春」
鯰尾「にしても、今度は大和守さんかー。次は誰だろうね」
青江「ま、普通に考えたら前田くんだろうね」
鯰尾「行ってほしくない」
姫国「そらみろ。そうなるだろーがよ」
堀川「だいぶ荒れてるね」
物吉「姫国さんはいつもこんな感じなんですか？」
骨喰「いや。普段は明るい」
青江「ただ、大切な弟分たちに黙って行かれてやさぐれてるんだよ」
姫国「やさぐれてねーし」
浦島「口調直してからいいなよ」
姫国「いいもん。みんな、なんも言わずに行っちゃうんだし。僕は、いつも止めることなんて、出来なかったんだから。それに、安定さんが決めたなら、僕に止める権利なんてないし」
堀川「春•••」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年10月23日 16時
