清光さんがいない日々 ページ13
姫国side
安定「主！」
姫国「主さん！」
主「何々どしたどした」
安定「清光が！」
姫国「いなくなったって、どういうことですか！？」
主「・・・清光は、修行に行ったよ」
姫国「え、あ！様子がおかしかったのって、そのせい！？」
安定「黙って行くなんて・・・。一言くらい言ってくれたら良かったのに」
主「あ、そうだ。安定と姫くん宛てに手紙を預かってるんだよ。清光から」
主さんが手紙を手渡す。
『春へ
どうせ春のことだから、黙って修行に行ったこと、怒ってるでしょ。
でも、そうしないと、俺が修行に出られなかったからさ。
修行に行くこと、不安だったから、安定や春に止められたら行かなかった。
俺がいない間の本丸を頼んだよ。
春だって一応初期に来た古参なんだからさ。 清光』
安定「フン！言われなくたってそのつもりだよ」
姫国「え、何が書いてあったんですか？」
安定「秘密」
姫国「ケチ・・・。ていうか、清光さんも怪我してたのに、いつ修行に出たの？主さん」
主「手伝い札を使って、深夜にね」
安定「はぁー。入念だなぁ」
姫国「でも、そうまでしないと出られなかかったんでしょうね」
僕たちは、いつも通り過ごしている
過ごしているんだけどさ、僕の生活に清光さんは欠かせないっていうか、必要というか、寂しいというか、色々な感情を知ったんだよね・・・
何をするにしても・・・
安定「あ、朝ごはん目玉焼きだ」
姫国「本当だ。はい、安定さん、清光さん、醤油・・・・・・あ」
姫国「清光さーん、この出陣って・・・・・・あ」
安定「うん。清光はいないよ」
僕、清光さんに話しかけてばっかじゃん！
姫国「うぅ。寂しいよぉ〜」
堀川「まぁその気持ちはわからなくもないかも」
長曽祢「加州がいないのは、違和感があるな」
安定「最初からいたからね」
ずぅんと、その場の空気が重くなる。
総司「やっほー、遊びに来たよー・・・って何？このお通夜みたいな雰囲気」
安定「沖田くん〜！」
姫国「総司さん〜！」
僕と安定さんはひしっと総司さんに抱きつく
総司「どうしたの？あれ、清光は？」
堀川「それが、修行に出てて」
和泉守「それからこいつら、死人みたいなんだよな」
安定「死人じゃないもん生きてるもん」
姫国「生きてるから動いてて喋ってるんだもん」
総司「うんうん。生きてるから僕はこうして二人に触れてるもんね」
長曽祢「仲が良いな。お前たちは」
姫国「清光さんがいたらもっと仲良しです」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年10月23日 16時
