沖田総司の脇差弍 (ページ7)

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記憶ページ7

春告鳥side
本当に、過去の他に何か大切な事を忘れている気がした
僕の役割的なことを
姫国もどきに会ってようやく思い出した

僕は姫国もどきが言っていたように姫国の本霊だ
ある時から兄さんや日光さん、博多、日本号、小夜くん、厚。黒田家に関係のある刀たちの本霊にやたら分霊が還ってくるようになった
厚「なんか、俺たちの分霊が還ってくる頻度おかしくねぇか？」
日光「他の刀に比べてやたら多いように感じる」
姫国「何があったんだろうね」
博多「記憶があればいいっちゃけどね」
小夜「ないからわからないね」
姫国「でも、僕たちの共通点って黒田家しかないから黒田に関わる事なんだろうね・・・。僕、調べにいこうかな」
日本号「はぁ！？バカかお前！」
姫国「だって僕、分霊のお呼びだし掛かってないし。それに皆が行くよりも僕が行った方が何かと都合が良いでしょ？」
長谷部「わかっているのか？お前が折れたらお前も消える。お前は分霊ではない」
姫国「わかってるよ。僕を誰の刀だと思ってるの？天才剣士沖田総司の刀だよ」
長谷部「だがなぁ！」
日本号「まぁまぁ落ち着け。姫国、お前は本当に良いのか？」
姫国「うん。仲間が沢山折られて黙っていられるような質じゃないからね」
日本号「だそうだ」
長谷部「・・・折れたら承知しないからな」
姫国「わかってるよ」

僕は特例として本霊が降りることを許された
こん「特例なので何かしら障害が起きるかもしれません。・・・それと、代償が必要だと」
姫国「代償、というと記憶とか？」
こん「はい」
どうせ消えるなら無かったことにしたい記憶にしたい
姫国「僕が黒田に売られた時の記憶を代償にする」
こん「わかりました」
早速、誰かに呼ばれた
でも、僕が望んでいる人じゃない
出来れば、総司さんみたく明るい人がいいな
こん「行かれないのですか？」
姫国「僕が望んでいる人が来るまで待つよ」

姫国「っ来た！」
行きたい。この人の所に！
姫国「こんのすけ、行ってくる！」

こん「特例なので何かしら障害が起きるかもしれません」
その通りだったね
僕は姫国の記憶を失った