あついのは嫌い ページ47
不動side
あついのは嫌いだ
だって、あの日を思い出すから
昨日まで秋の景趣のはずだったのに、いつの間にか夏になっている
ミーンミンと、蝉が鳴いていた
主「えー。景趣設定装置がぶっ壊れまして、夏に逆戻り!これは誰にも非がないんで。俺のせいとかじゃないんで。普通に故障なので。まぁ今は立て込んだ用事とかもないし」
今剣「岩融・・・」
燭台切「貞ちゃん・・・」
主「うっ!と、取り敢えず今日は全員非番!無礼講だー!ってなわけで、第一回、本丸水鉄砲合戦じゃあ!」
姫国「え、じゃあ主さんにもぶっかけちゃっていいわけ?」
主「え」
今剣「ぶれいこう、なんですよね」
主「あ」
鯰尾「馬糞って、アリ?」
骨喰「ナシだ」
主「ちくしょう!好きにしやがれ!水鉄砲は一人二つまでだからな!」
皆、水鉄砲で遊んでる
姫国「不動。一緒にやらないの?」
不動「パス」
姫国「えー。一緒やろうよー」
不動「こんなダメ刀じゃなくてもいいだろ。ほら行った行った」
姫国「えいっ!」
ピッと、顔に水をかける姫国
不動「おい!何すんだよ!」
姫国「あついのが嫌なら、涼しくすれば良いでしょ。ほら、不動の分も貰ってきたよ」
水鉄砲を渡す姫国
薬研「お?不動もやんのか。じゃ、手加減ナシだぜ」
背中に水をかける薬研
不動「つめてっ!」
??「隙あり」
脇腹も冷たくなる
不動「宗三!?」
宗三「後ろ」
不動「はぁ?」
後ろを振り向いた瞬間、長谷部から水をかけられる
不動「ぶっ!長谷部ぇ!!」
姫国「おー。怒った怒った」
薬研「逃げるか」
宗三「ですね」
不動「〜〜っ逃がすかよ!」
姫国「ははっ。あー、びしょ濡れ」
薬研「服張り付いて気持ち悪ぃ」
不動「・・・」
姫国「ねぇ、不動。楽しかった?」
不動「・・・楽しかった」
姫国「あついのも、悪くないでしょ?」
あついのは嫌いだ
あの日を思い出すから
でも、たまには暑いのも悪くないのかもしれない
あの熱さとは違う暑さだ
不動「たまにはな。・・・隙あり」
姫国「ゲホッ。鼻入った!いったぁ〜」
まだしばらく、夏でもいいかもしれねぇな
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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki
作成日時:2023年6月2日 20時