また話そう ページ43
春告鳥side
総司さんの手は、とても温かくて、生きている人の手だった
懐かしい、僕を振るってくれた、あの人の手
気がつけば、僕は涙を流していた
総司「思い出してくれて嬉しいよ、春告鳥」
そう言って総司さんは、僕を抱きしめた
長谷部「姫国!」
長曽祢、和泉守、堀川、安定、清光「「「「「春!!!」」」」」
新撰組の皆を見た瞬間、僕は流れるように土下座した
春告鳥「すみませんでしたっ!!!」
皆、目を丸くしている
春告鳥「折れそうになって、心配させて。それでもって、皆さんの事忘れてしまって・・・。すみませんでした」
清光「別に良いよ。こうやって思い出してくれたんだし」
安定「うん。おかえり、春」
春告鳥「・・・ただいま!」
長谷部「俺の事は、忘れていないよな?」
春告鳥「勿論!忘れるわけないでしょ!」
一度忘れてけど
長谷部「良かった・・・」
あと、何か一人忘れてる気がする・・・あ!
春告鳥「明石さぁーん!!」
僕は部屋を飛び出し、明石さんの元へ急いだ
安定side
春が部屋を飛び出して行った
長谷部「何故、明石国行・・・?」
安定「それもそうだけど・・・」
チラッと主の隣に座ってる人を見る
??「わは」
すいぃーっと目をそらす沖田くんに似た人
主「言ってやれよ」
清光「そうだよ」
??「えぇーと、久し振り、安定。沖田総司の生まれ変わりでーす・・・」
主「で、俺は総司の子孫でーす」
清光「えっ!?それは初耳なんだけど!?」
安定「清光は、沖田くんのこと、知ってたの?」
清光「まぁね」
堀川「生まれ変わり・・・。そんなこともあるんですね」
総司「きみ、堀川国広?じゃあ、隣は和泉守兼定?」
和泉守「あぁ」
総司「そのガタイのいい人が長曽祢虎徹?」
長曽祢「そうだ」
総司「いやー、皆こんな姿してたんだね。カッコいいや。うおっ!!」
僕は思わず沖田くんに飛びついた。
温かい、生きている人のぬくもり。
ポロポロの涙が溢れてくる。
清光「安定・・・」
総司「ごめんね。驚かせ過ぎたかな。僕は、またこうやって安定たちに会えて嬉しいよ」
安定「僕も、嬉しい。こうやって、話すことが、出来て」
総司「これからは、たくさんお話ししようね」
安定「うん、うんっ・・・!」
主「まったく。こんな早くに話すことになるとは思わなかったよ」
清光「ねー」
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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki
作成日時:2023年6月2日 20時