沖田総司の脇差弍 (ページ4)

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姫国もどきページ4

長谷部side
福岡についた途端、姫国そっくりの時間遡行軍が現れた
彼は姫国かもしれない
だが、纏っている雰囲気は時間遡行軍の雰囲気だ
それに瞳の色が赤い
時間遡行軍の奴等と同じ赤
いつもの澄んだ水色の瞳ではない
清光「春じゃ、ない？」
春告鳥「昔の僕ですよ」
姫国？「こんにちは、本霊サマ」
博多「え、本霊って・・・」
俺たちは本霊から分離した、要するに分霊だ
本霊直々に降りてくることはない、筈だ
春告鳥「・・・あぁ。そうか」
そう言って春告鳥は彼に斬りかかった
鍔迫り合いになる
宗三「春告鳥が、本霊？」
日本号「おいおい。あっちゃいけねぇことなんじゃねぇのか。こりゃ」
本霊が消えた場合、俺たち分霊は消える
だから本霊が降りてくるなんて事はない、筈だ
筈なのに、一体何故？
春告鳥「過去の他に、何か大切な事を忘れている気がしたんだ」
姫国？「何？何ヲ忘れていたの？」
この姫国は堕ちかけているのか？
それとも・・・
春告鳥「きみに言う筋合いは無いよ。姫国もどきの時間遡行軍」
やはりか
春告鳥「その場合、どうやって僕を模したのかな？興味深いね」
お互い引いて距離を取る
そして、加州が春告鳥の側に駆け寄り構えを取る
清光「時間遡行軍か姫国もどきか何だか知らないけど、それ以上その姿で喋るな。勘に障る」
春告鳥「清光さん・・・」
清光「一人で抱え込まないでよ。仲間でしょ？俺たち」
春告鳥「ふふっ。そうですね」
姫国？「きみたちの物語、知りたいナ」
清光「教えるかよ！・・・春！」
その一言だけで春告鳥は加州が何をしようとしているか察しがついたらしい
清光、春告鳥「「二刀開眼！！」」
それは姫国もどきに重傷を与える一撃になった・・・筈だった
姫国もどきは無傷で立っていた
清光「なっ！？」
辺りには時間遡行軍が倒れていた
コイツらが攻撃を受けたのか
姫国？「僕、本霊と二振りで話したいんだよネ」
大量の時間遡行軍が俺たちを取り囲む
が、春告鳥が俺たちの血路を開いた
春告鳥「僕、一人で戦うの苦手なんです。手伝ってください」
そう言って笑った
日本号「へいへい。そういうとこは変わってねぇなぁ」
春告鳥「だって、戦ではいつも誰かと一緒でしたからね」
博多「時間遡行軍は俺と宗三しゃんとおいしゃんに任せんしゃい」
長谷部「俺たちは彼奴を相手してやろう」
許せない
大切な弟を敵の姿に選んだ時間遡行軍も、姫国らしく喋る時間遡行軍も
絶対に、折る