星を作る理由 ページ29
姫国side
姫国「わぁ、美味しそう」
長谷部「万屋の数量限定品だからな」
兄さんが買ってきていたのは、もなかだった
姫国「いただきます」
長谷部「そういえば、今剣と何を作っていたんだ?」
姫国「折り紙で星を作ってたんだ。今剣くんには、岩融さんっていう元主の従者の薙刀の知り合いがいるらしくて、その刀が早く来るようにって。七夕の時期が過ぎちゃったから星をたくさん作ってそれにお願いしようって。今剣くんが一生懸命作ったんだから、きっと岩融さんも来てくれるよって言ったら、今剣くん、目を輝かせて言ったんだ『じゃあぼく、たくさんつくります!それをいわとおしにもあげるんです』って」
長谷部「良い話だな」
姫国「でしょ。でもね、鶴丸さんが余計なこと言ったんだよ」
長谷部「あの爺は・・・」
姫国「『岩融は星を万と作らないと来ないんじゃないか?』って。今剣くんしょんぼりしちゃって。僕手伝うよって言ったら『おねがいします!』って涙目になってて。まぁそのあと鶴丸さんは石切丸さんに怒られてたよ」
長谷部「だろうな」
トントンっと、部屋の戸が叩かれる
長谷部「誰だ」
堀川「堀川です」
長谷部「どうした?」
堀川「洗濯物届けに来ました」
堀川はチラッと僕を見る
長谷部「ありがとう」
堀川「いえいえ。それじゃ」
何だったんだろう
まぁいっか
姫国「兄さんも今度、星作る?」
長谷部「時間があればな」
姫国「今二千くらい作ったよ」
長谷部「凄いな」
姫国「毎日作ってるからね。色んな刀が手伝ってくれたよ」
長谷部「万も作るならそうなるだろうな」
姫国「色んな刀と関われるから今度御手杵誘おうかな?顕現して日浅いし、皆のことあまり覚えてないだろうし」
長谷部「良いな。新刃はそうやって交遊を深めるのが良いだろう」
??「おい。入るぞ」
姫国「どうぞー」
伽羅が来るなんて珍しい
長谷部「どうした?」
伽羅「一週間後、池田屋に行く」
長谷部「誰がだ?」
伽羅「姫国、お前だ」
姫国「え、僕!?」
何で僕が池田屋に・・・?
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作者名:兼さんの耳飾り | 作者ホームページ:http://yuzunoki
作成日時:2023年6月2日 20時