描けば出る ページ22
姫国side
先日の黒いカサカサ動くアレ騒動は閉幕し、本丸には平穏が戻った
主「えー、浦島くんが来たため、検非違使狩を中断し、いち兄確保に移ります」
姫国「いち兄？」
薬研「あぁ。俺たちの兄貴だ」
姫国「へぇ」
主「部隊編成は、隊長前田藤四郎。隊員骨喰藤四郎、鯰尾藤四郎、姫国、へし切長谷部、鶴丸国永」
姫国「やった。兄さんと一緒だ」
長谷部「あぁ。そうだな」
主「今回は鍛刀でも粘るつもりでいるけどドロップにも賭けようかなって」
前まではドロップに逃げてたんだね・・・。
主「当分の近侍は出陣してない粟田口で回すぞ。はい、解散」
姫国「で？三日月さんたちは何してるんですか？」
大広間に行くと三日月さんや膝丸さん、その他にも沢山の刀が紙と筆や、ペンを持っていた
三日月「主が以前言っていた、描けば出るというやつだ」
五虎退「いち兄をみんなで描くんです」
乱「姫国さんも描く？」
姫国「そうだね。出陣まで時間あるし描こうかな」
でも僕いち兄さん知らないや
あ、演練で会ったあの水色の髪の人かな？
秋田「わぁ。姫国さん凄いです」
姫国「そう？」
平野「いち兄にそっくりです」
博多「それなのに長谷部は」
長谷部「何だ」
姫国「うわ・・・」
兄さんの描いた絵は人にも見えるし、変な生き物にも見える
下手って言うのは可哀想だよね・・・
姫国「わぁ凄いや兄さん。随分個性的な絵だね」
長谷部「お前うわって言っただろ」
姫国「え、何のことー？」
主「やっほー。って皆集まって何してんの？」
乱「いち兄描いてたんだよ」
秋田「主君、どうしたんですか？」
主「いやね、いち兄鍛刀しようとしたら他のお兄ちゃん来ちゃった。まぁ大歓迎だけどね」
小夜「あっ・・・」
部屋に入ってきたのは、水色の髪の人、山伏の格好をした人、眼鏡をかけた人
小夜「江雪兄様・・・！」
江雪「お久し振りですね、小夜、宗三」
小夜が待ちに待った江雪左文字
山伏「カカカ。拙僧は山伏国広。お主らも国広の刀か？」
堀川「その、僕は真作かわからなくて」
山姥切「俺は写しだ」
山伏「関係ない！これから仲良くしようではないか！カカカ」
カカカの三文字で解決山伏国広
蛍丸、愛染「「国行ー！」」
明石「ぐえ」
眼鏡をかけた人に突進する二振り
愛染「繰るのがおせーよ！」
蛍丸「ほんと」
明石「だって、自分やる気ないのが売りですから」
やる気のない明石国行
主「賑やかになったね」
清光「なったのはいいけどいち兄どーすんの」
ほんとそれ
主さん運無さすぎない？
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年6月2日 20時
