饂飩 ページ15
姫国side
姫国「おっはよーございまーす！」
と言って兄さんの上に飛び乗る
長谷部「ぐぉっ！！」
姫国「起きてよ兄さん。今日出陣でしょ？遅刻すると宗三さんに弄られるよ」
長谷部「それだけは避けたい。退いてくれ」
姫国「はーい」
長谷部「お前は今日何か予定はあるのか？」
姫国「厨当番です！」
長谷部「何を作るんだ？」
姫国「ふっ。饂飩」
長谷部「柔らかいので」
姫国「勿論だって」
ただ、文句を言う青江さんの姿が見えるなぁ
饂飩に関しては僕たちは仲が悪い。非常に悪い
それ以外では仲良しなんだけどね
長谷部「そういえば、誰と作るんだ」
姫国「小夜と厚」
長谷部「喧嘩は起こらなそうだな」
姫国「起こるわけないでしょ」
厚「よし。お前らわかってるな」
小夜「うん」
姫国「わかってるって」
厚「饂飩は柔らかくな」
そう言って大きな鍋に饂飩を入れていく厚
姫国「柔らかくないのって饂飩じゃないよね」
小夜「ここで初めて饂飩を食べたとき、固くて吃驚した」
次々と饂飩を茹でていく
厚「饂飩のことでは青江と一生分かりあえない」
姫国「本当にそう」
小夜「上に何のせる？」
厚、姫国「「明太子」」
小夜「言うと思った」
小夜が冷蔵庫から明太子を取り出す
あ、でも辛いの苦手な刀がいるかも
姫国「辛いの苦手な刀は月見にする？」
厚「お、いいな」
姫国「今ここ何振りいるんだっけ？」
小夜「三十六振り」
姫国「多いね」
厚「内十振りが粟田口」
姫国「粟田口多すぎ。でも賑やかそうで良いなぁ」
小夜「僕は早く江雪兄様に会いたいな」
姫国「そしたら兄弟が揃うんだっけ？」
小夜「うん。今実装されてる範囲では」
姫国「会えるの楽しみだね」
小夜「うん」
厚「そういや長谷部いつ帰ってくるんだ？」
姫国「お昼までには帰ってくるって言ってたけど」
小夜「滅多にない柔らかい饂飩だからね」
玄関が少し騒がしくなっていることに気がついた
姫国「帰ってきたみたい」
長谷部「ただいま」
姫国「お帰りー」
厚「あと少しで出来るぜ！」
小夜「食べる前にお風呂入ってきなよ」
長谷部「そうだな」
主「それじゃ、いただきます」
全員「いただきます」
青江「げっ。柔らかい」
じとっと此方を見る青江さんは無視しよう
博多「やっぱ饂飩はこれやね」
日本号「だな」
姫国「加州、美味しい？」
隣で食べてる加州に聞いてみる
加州「うん。俺こっちの方が好みかも」
姫国「お、仲間発見」
厚「やっぱ饂飩は柔けぇのに限るよな！」
その言葉に黒田の皆がうんうんと頷いた
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年6月2日 20時
